宇宙ゴミを漁網のノウハウで除去、2014年早々に宇宙空間で本格的実験開始へ

2014年1月10日 17:28

 以前、漁網メーカーがスペースデブリを回収するための「導電性テザー」を開発しているという話が報じられたが、2014年、ついにこの導電性テザーを使った実験が宇宙空間で行われるという(毎日新聞)。

 導電性テザーを作るのは広島県の漁網メーカー、日東製網。同社はJAXAと共同で専用の機械を開発したという。今回実験で使われる導電性テザーは金属のワイヤーで作られた網状のもので、長さは300メートルにも及ぶという。この網をデブリに引っかけて磁場を発生させ、それによりデブリの移動速度を下げて地球に落下させるという仕組み。

 2015年には長さ数kmのワイヤーを使ってデブリ除去実験を始め、2019年には実用化を目指すという。

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