“幸せ太りしたね”は失礼? 海外ユーザーから意外な投稿
2014年1月7日 12:30
アメリカ大手ソーシャルニュースサイト「レディット」で、久しぶりに会う相手に「太ったね」と言う場合についての議論が持ち上がった。
【「幸せ太り」は褒め言葉】
最初に投稿された意見では、日本では既婚男性に対して「太ったね」と言うことがあるというものだった。投稿者は、日本で結婚して以来よく言われるようになったという。「幸せ太り」という言葉があるように、相手が幸せであること、奥さんが料理上手であるということを褒める意味合いがある。最初は意味がわからず、気分を害した経験が忘れられないそうだ。
「太った」というのは健康、富、飽食、成功の意味があり、「痩せた」に関してはその反対の意味がある。昔から、痩せるというのは縁起の悪いこと、太るということは縁起の良いことという考えがあり、単に体型の話ではないという意見もあった。一方で、相手にそういった知識がなく、単に外見のことを言われたと思えば不快にさせることもある。
【明らかに太っていない相手には・・・】
本当に太ったのだから仕方ないでは、という投稿者もいた。日本語でも英語でも「太った」と言われることが多いという。メキシコでは、カップルが親しみを込めて相手を呼ぶときに、「太った(Gordita/Gordito)」という愛称を使うことがある。「ハニー」や「ダーリン」と同様に使われるが、明らかに痩せている相手には使わないという意見もあった。
いくら挨拶だとはいっても、明らかに太っていない相手に対しては「太ったね」とは言わないのが一般的だ。決まり文句であると同時に、いくらかの事実も含まれているということだ。
【太った?痩せた?ひさしぶり】
この議題に対して、疑問や反感を持つ声もある。
・太ったのでなければ、痩せた、ふたつに一つ。面倒くさいが慣れた。数ヶ月前に「太ったね」と言った人が今度は「痩せたね。大丈夫?きちんと食べてる?ストレスのせい?」と聞く。無視するか、深く考えないこと。日常的な会話をしているだけだと割り切った方が良い。
・妻ではなく夫が料理をしている家庭では、褒められるべきは夫の料理上手ということになるのだが、その場合女性に対して「幸せ太り」という挨拶が通用するのか。
・「ひさしぶり」という意味でずっと女性の上司に対して使っていたが、「太った」と言っていたことになる?
「太ったね」という挨拶には、久しぶりという意味はもちろんあり、根底にあるものは「あなたに会えて嬉しい」というメッセージなのだ、と最後の意見は締めくくる。一方で、外見的な要素を挨拶に取り入れるには、相手の気分を害しかねないという危険がつきまとう。誤解や詮索を招きそうな場合には、「ひさしぶり」を選択した方が間違いなさそうだ。