ソニー、古河電池、日産など/本日の注目個別銘柄

2014年1月6日 16:08


<6937> 古河電池 703 +100ストップ高と連日の急騰。藤倉ゴムがマグネシウム新電池の開発報道以降は急騰しており、同社にも期待感が波及する格好となっている。同社も東北大学や産業技術総合研究所などと共同で、マグネシウムを用いた燃料電池を開発している。本日はHIOKIやFDKなども含めて、電池関連銘柄の人気化が目立っている。

<5912> 日本橋梁 214 +14買い先行。国土交通省では、2014年度から橋やトンネルの定期点検を自治体に義務付けると報じられている。新たな補助金創設なども検討するもよう。インフラの老朽化が進む状況下、橋梁の補修需要の拡大につながるとの見方から、同社など橋梁関連に関心が高まる格好のようだ。ただ、厳しい財政事情の中で公共事業に回せる財源は限られ、今後は需要が乏しい道路は閉鎖するなど、補修対象を絞り込むことも課題になるなどと伝わっている。

<9983> ファストリ 40900 -2500売り優勢。指数連動性の高い銘柄として、日経平均の下落に連れ安する展開となっている。また、本日は12月の月次動向が発表される予定であり、警戒感なども強まっているものとみられる。20日締め衣料品専門店各社の12月の動向は総じて低調な推移が目立つ状況にあるようだ。

<7261> マツダ 535 -9売り優勢。昨年末にかけて上昇ピッチを早めていたが、本日は為替の円高転換などを受けて利食い売りが先行する格好に。とりわけ、対ユーロで円高が進行、大納会当時に145円台であったユーロ・円は、年末年始休暇中に一時141円台にまで下落している。自動車セクターの中でも円高デメリットが大きく、ユーロ・円の影響も大きい同社の売り材料につながる格好へ。

<9104> 商船三井 466 -8売り先行。海運セクターは業種別で下落率第2位となっている。年末年始中に海運指数が下落、売り材料と捉えられているようだ。バルチック指数は年末から年始にかけて10%を超える大幅な下落となっている。なお、商品市況では原油市況の下落も目立ち、鉱業セクターが業種別下落率のトップになっている。

<6505> 東洋電機製造 339 +15しっかり。米ロサンゼルスの都市鉄道向け電機品で、30億円超の追加受注にメドをつけたと報じられている。2012年に受注していた案件の追加受注が確実になったもよう。東南アジアでは地下鉄など生活インフラへの投資を加速するとの報道などもあり、鉄道関連銘柄には今後のインフラ輸出への期待感なども高まりやすい状況とみられる。

<6758> ソニー 1802 -24さえない。年末の報道では、家電事業での追加リストラを実施すると伝わっている。2012年度に続いて人員の追加削減を実施、収益力の改善を急ぐとしている。ただ、外部環境が悪化する中で好感する動きは限定的にとどまる格好に。シティでは、報道のタイミングにはサプライズもあるが、テレビ事業への対策が明確になるまでは、業績の不透明感は払拭できないと指摘している。

<3315> 日本コークス 140 +5しっかり。本日からJPX日経400が算出されていることもあり、あらためて同指数採用銘柄として関心が高まる状況のようだ。JPX日経400採用銘柄の中では、比較的意外感が大きいとの見方は強いようだ。株価の値頃感の強さも短期資金の関心を高めさせやすくなっている格好。

<7201> 日産 898 +14買い優勢。年末年始休暇中に12月の米国自動車販売が発表されている。同社の販売台数は前年同月比で11%増となり、市場予想は下回ったものの、トヨタの同2%減、ホンダの同2%増などとの比較では順調な拡大を示す格好に。為替の円高などは逆風ながら、相対的な出遅れ感の強さなども意識されつつあるようだ。

<7453> 良品計画 11250 -120買い先行。昨年来の高値を更新して、2000年以来の高値水準にまで上昇している。消費増税後も価格維持、実質的に値下げするとの報道が伝わっている。増税分の3%は生産委託先の見直しや物流費の削減などで吸収できるとの判断のようだ。価格据置に伴う消費者の需要シフトで、販売拡大が期待できるとの見方が先行へ。ただ、短期的な達成感も強まる形となり、買い一巡後は地合い悪化の中で利食い売り優勢に。《FA》

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