欧米為替見通し:「ウォール街の波乱のスタート」

2014年1月3日 16:09


*16:09JST 欧米為替見通し:「ウォール街の波乱のスタート」
本日3日の欧米市場のドル・円は、猛吹雪で非常事態宣言が出されたニューヨークでは、株式市場が閉鎖される懸念によるリスク回避の円買いに警戒する展開が予想される。


ドル・円は、昨日105円45銭まで上昇し、フィボナッチ・リトレースメント61.8%戻し(124円14銭-75円32銭)の105円49銭を達成した。

ニューヨーク株式市場の下落スタートを受けたアジア及び欧州株式市場の下落で、リスク回避の円買いが優勢となりつつある。


来週10日には、1月28-29日の連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング(量的緩和縮小)金額を左右する米国12月の雇用統計(予想:失業率7.0%、非農業部門雇用者数:+19.3万人)が発表されることで、ドル買い・円売り持ちポジションの利食いが先行する展開が予想される。


ドルは、対ユーロ、対ポンドでは、米国と欧州・英国の金融政策の乖離により、強含みに推移している。

対円でも、日本銀行の異次元の量的・質的金融緩和第2弾観測で強含む局面があったものの、ユーロ・円やポンド・円の下落に連れ安となり、世界的な株式市場下落を嫌気したリスク回避の円買いが優勢となりつつある。


本日は、バーナンキFRB議長、ダドリー米ニューヨーク連銀総裁など、米国連邦準備理事会(FRB)の高官の発言にも警戒する展開となる。《MY》

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