2014年 Honda 「Sport Hybrid」の推進、本格スポーツ2台の開発とF1エンジン
2014年1月2日 21:47
Hondaの来期も新「Sport Hybrid」で新型車を発表する。もっとも可能性が高く早いのは11月にインドで初公開された新型シティの国内投入だ。
Hondaは、世界販売を目指すグローバルコンパクトセダンとして開発した新型シティを、自動車の普及が急速に進むインドの首都ニューデリーで発表。エクステリアはクーペモデルの優雅さとワンモーションデザインを融合させたスポーティなデザインだ。Hondaのアイデンティティである「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」を具現化した広い室内空間が自慢だという。
インド市場向けには、低燃費と高出力を両立させた1.5リッター 4気筒i-DTECディーゼルエンジンと、1.5リッター 4気筒SOHC i-VTECガソリンエンジンを搭載した2モデルを設定。インドではホンダの現地法人が生産、2014年1月から発売。その後、順次世界各国で発売を予定する。
日本では4月に発表・発売となるようだが、国内向けはすべてハイブリッド車となりそう。基本的にフィットのパワートレーンが使われる。そのため、国内の名称はフィット・セダンとなるかもしれない。
一方、最上級セダンのレジェンドの復活も伝えられている。2013年11月のLAオートショーではSport Hybrid+SH-AWD(Super Handling All Wheel Drive)を搭載した3モーター型HVが登場。組み合わせるエンジンは、3.5リッターV型6気筒iVTECとなる。システム合計出力は377hp(382ps)と発表されている。このシステムはその後のNS-Xで本格ミッドシップスポーツのパワートレーンとしても採用する。
そして、2015年のHonda F1参戦を目指した周到な準備・開発が進められる1年となるはずで、「2015 Honda Sports」をアピールする、新型NS-Xや軽オープンスポーツS660などの開発を進める。
2014年からF1グランプリはレギュレーションが変わる。パワーユニットが現在の2.4リッターV8エンジンでは環境性能重視の時代に適さないため、排気量削減の方向へと動く。来年から1.6リッター90°V型6気筒直噴ターボエンジンになる。2015年にF1復帰を決めたホンダにとって、開発を急がなければならない。
ただ、そのエンジン規格は1980年代にホンダが圧倒的な強さを誇ったころのエンジン型式に似ている。量産車のエンジンもダウンサイジングというトレンドに沿った小排気量過給器付きエンジンに変わってきていて、F1もその流れに乗ったわけだ。2014年は恐らく中間発表のような形でHonda F1エンジンテストが見られるだろう。(編集担当:吉田恒)