ソフトバンク、大豊建設、JBRなど/本日の注目個別銘柄
2013年12月25日 16:00
<9984> ソフトバンク 8770 -40もみ合い。Tモバイルを買収する方針を固めたと報じられている。買収額は2兆円超になる見通しで、実現すれば年間売上高は世界2位に浮上するもよう。ただ、事前にも観測報道が伝わっていたほか、米司法省などの承認に不透明感が残ること、ディッシュなどの買収競合企業の出現も想定されることから、ストレートに期待感が反映する状況には至っていない。
<2282> 日本ハム 1818 +61買い優勢。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価も1500円から1950円に引き上げている。長らく低収益に留まってきた豪州の牛肉事業だが、今後は収益性の改善が見込めるとして、業績予想を増額修正しているもよう。豪州牛肉事業の外部環境好転の背景としては、米国での牛肉生産の減少、中国での輸入牛肉の消費拡大、豪州ドル安米国ドル高などが挙げられるもよう。
<4825> ウェザーニューズ 2297 +173買い優勢。前日に上半期の決算を発表、営業利益は14.4億円で前年同期比22%増益、従来予想の12億円を上振れて着地、通期予想は前期比11%増の30億円を据え置いている。6-8月期の1%増益に対して、9-11月期は48%増益と増益幅は拡大の格好、足元での収益拡大をストレートに評価する展開へ。
<4680> ラウンドワン 832 +51買い優勢。三菱UFJでは投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を930円から1200円に引き上げている。「何ゲームでも投げ得料金」など低価格サービス導入効果を考慮して、来期以降の既存店増収率前提を引き上げ、業績予想も上方修正している。来期営業利益は市場コンセンサスの134億円に対して150億円、前期比29%増益と予想している。
<4776> サイボウズ 41400 +950朝方は大幅高。前日に12月期通期の業績予想の上方修正を発表、営業利益は0.6億円の従来予想から2億円に増額している。また、年間配当金も従来の40円から173円にまで引き上げている。Officeシリーズとガルーンシリーズの売上が予想を上回って推移したもよう。第3四半期までの状況から収益上振れ期待はあったとみられるが、大幅増配も好材料視されて、短期資金の関心が向かう格好と見られる。
<1822> 大豊建設 368 +54上昇率トップ。本日は同社のほか、低位の建設株やインフラ関連株が上昇率の上位を占める格好になっている。来年度予算案が前日に閣議決定されており、手厚い公共事業などを材料視しているようだ。海外投資家がクリスマス休暇入りで主力株が手掛けにくい中、短期資金の値幅取りの動きが関連株に集中する状況になっているとの見方も。
<2453> JBR 63700 +6900大幅反発。引き続き、子会社のバイノスに対する期待感が買い材料視される格好。期待されている除染関連以外でも、「バイノス」に抗インフルエンザ成分が含まれていることが確認されているもようであり、鳥インフルエンザ対策としての期待感も高まる状況のようだ。家畜の飼料用としての利用などが有望視されているもよう。
<6279> 瑞光 6230 -520売り優勢。前日に第3四半期の決算を発表、通期予想を上方修正しているものの、短期的な出尽くし感につながっているようだ。第3四半期累計営業利益は30.6億円で前年同期比52.7%増益、通期予想は35.4億円から41億円に上方修正へ。中国や東南アジアにおける製造機械の需要拡大、円安の進行などが業績上振れの主因に。ただ、期初計画比で上半期は10億円超の上振れとなっていただけに、通期の修正幅にはインパクトが乏しい。
<9086> 日立物流 1523 -50軟調。大和では、自動車関連の取扱減少、新規案件の立ち上げコスト増加などから、国内・国際物流ともに苦戦、会社側の通期営業利益計画は努力目標的と言わざるを得ないと指摘している。今期営業利益は会社計画240億円に対して200億円、前期比2%増にとどまると予想している。評価向上には利益成長の再加速がポイントになると。
<9501> 東京電力 501 -9一時下げ幅広げる。原子力損害賠償支援機構が、議決権比率を2016年度に2分の1未満に引き下げることを検討していると報じられている。同時期には、政府や他社からの出向者を引き揚げることも検討と。中長期的な需給懸念にもつながっているほか、事故対応に対する負担増なども警戒される格好に。《FA》