【マーケット・銘柄Q&A】なぜ、日経平均株価だけ上がるの?

2013年12月25日 15:25

■小型株でNYダウに対する出遅れ修正、次は徐々に大型株へ

  【Q】 なぜ、日経平均だけが上がるのですか。ひと握りの銘柄が活躍しても指を食えて見ているだけです。

  【A】 日経平均は、NYダウに対する比較感があるためです。日本もアメリカの後を追って、超金融緩和を行い、これから景気の向上が見込まれるため、NYダウの急伸に対し日経平均も上値があってよいという見方です。

  そこで、日経平均を持ち上げるのには、たとえば発行済株式数が95億株の新日本製鐵(5401)よりも発行済株数が1億株強のファーストリテイリング<9983>に代表される、日経平均採用の小型銘柄を手がけるのが効率がよいというわけです。とくに、1日当りの売買代金が2兆円程度と少ない状況では、なおさら大型銘柄より足の軽い小型銘柄ということになります。

  ただ、(1)日経平均はフシとなっていた5月の場中高値(1万5942円)を抜いた、(2)足の軽い小型銘柄のPERが高くなってきた──などから、そろそろ日経平均のNYダウに対する出遅れ修正の役目は終了といえるでしょう。

  たとえば、ファーストリテイリングは予想1株利益902.8円に対し株価4万4400円はPER49.1倍と50倍近くに達しています。少なくとも割安とは言えない水準だろうと思われます。

  明日26日からは、翌年受け渡しとなります。日経平均の新高値でマーケットへの景気づけが成功したことから次はTOPIX(東証株価指数)型の中低位の好業績銘柄が買われる順番だろうと思います。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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