高価な「腕」を1本に減らしてコスト削減したロボット

2013年12月24日 12:35

taraiok 曰く、 カリフォルニアにあるUnbounded Robotics社は、2本腕を持つ「パーソナルロボット「PR2」(ITmedia記事)を開発していたWillow Garageからスピンアウトした企業だ。「PR2」は40万ドルと高価格であったため商業的な成功には至らなかった。PR2を高額化させていた理由の一つは2本の腕があったことだという。PR2の腕部は複雑なジョイントやモーター、センサーで構成されていたからだ。そこで、Unbounded Robotics社は、高額化の原因である腕を1本に減らし、価格は3万5000ドルに抑えた「UBR-1」というロボットを作り出した(comomyslashdot)。

 UBR-1はコンパクトであるため、介護施設や工場、倉庫、スーパーマーケットのような場所での用途に向いているという。Unbounded Robotics社の共同創設者の一人、Melonee Wise氏は「誰にでも十徳ナイフを作りたいという欲求はある。しかし、妥協はロボットの能力に影響を与えるが、同時にコストにも影響を与えてしまうからだ」。あるロボット研究家は「あなたのロボットに2本の腕はないが、必要に応じてもう一台買ってしまいたくなるほどに安価だ」。とコメントしている。

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