シャープ、Mebius(メビウス)・ブランドの復活はタブレットで

2013年12月22日 17:10

 Mebius(メビウス)というと、やはりシャープ<6753>がかつて販売していたPCを懐かしく思い出す人が多いのではないか。それはまた、シャープがというか、日本のパソコン業界が元気だった頃を思い起こさせる。

 シャープは、IGZO液晶ディスプレイを搭載し、薄型軽量で長時間駆動が可能なWindows 8.1搭載のタブレットコンピューター「Mebius Pad」モデル(TA-H10L-B)とWindows 8.1に加えMicrosoft Office Home & Business 2013をプリインストールしたを1月31日から発売する。

 クラス最高の画素密度を実現した10.1型IGZO液晶ディスプレイを搭載し、表計算などで一覧性の高い表示が可能なほか、画像や文字を細部まで美しく表示することが可能となっている。

 また、IGZO液晶ディスプレイの特性などを活かし、薄さ約9.5ミリ、約595グラムの薄型軽量ながら約15.5時間の長時間駆動を実現し、防水・防塵にも対応している。

 さらに、外出先でも高速ネット接続が可能なLTE通信モジュールを内蔵し、遠隔会議サービスの利用や遠隔操作でのデータ消去が可能なセキュリティサービスの利用に加え、利用環境に合わせ本体設定が手軽に行えるユーザーインターフェースなど、モバイル環境での便利な機能を搭載している。

 別売りの拡張クレードルを使用すれば、大画面のディスプレイやキーボード、マウスなどと接続し、本機をデスクトップパソコンのように使用することも可能だ。価格はオープン。

 タブレット業界は、楽天のカナダの子会社・Koboが7インチのフルHD表示対応のAndroidタブレット「Kobo Arc 7HD」を今月末から販売を開始するなど、市場は活気づいているが、来年は、アップルや、サムスンなどは、厳しい状況に直面するだろうと予測するアナリストもいる。レノボなどのベンダーが150ドル以下という低価格の入門用タブレットを現在しているが、これらの影響が出ると指摘している。

 今後のタブレット市場についてはともかく、今は、素直に Mebius(メビウス)・ブランドの復活を喜びたい。(編集担当:久保田雄城)

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