徹夜仕事は役に立たない―自分にも、会社にも、そしてキャリアにも

2013年12月21日 20:32

 大部分の人はそのキャリアのどこかで徹夜で仕事をしたことがあるはずです。多くの人にとってその癖は、おそらく高校や大学のときに準備不足で迎えたテストや論文を乗り切るために詰め込み勉強をしたことから始まっていることでしょう。

 そして、とくにキャリアに足を踏み入れて、より大きなプロジェクトを抱えたときや厳しい期日を与えられたときに、徹夜をすることに慣れるのです。

 事実、多くの人は、夕方から翌朝にかけて働ける自分たちの能力に誇りを持っています。自らの労働倫理や熱心さの証明になると考えているのです。けれども、生産性や健康あるいはキャリアのことを考えた場合、徹夜は本当に益のあることなのでしょうか。

 研究によると、そうではないとわかっています。数多くの研究がなされ、そのすべてで、夜更かしし過ぎたときにした仕事は自分たちが思うほど良い出来ではないという結果が出ているのです。このことは、前日の夜に眠らないでテストを受けた学生は点数が下がりがちなことにも当てはまります。

 結局のところ、一晩中起きていることはほとんどいつでも非生産的な行動なのです。その理由をいくつかご紹介しましょう。

■仕事の質が低下する
 疲れているとき、人はそれほどクリエイティブにもなれないし洞察力に富んでいるわけでもないということは、大部分の人が本能的に知っています。このことは研究によって裏付けられています。睡眠不足の状態は、アルコールや麻薬の影響を受けているときと同じぐらい、生産性にとってよくないのです。

■ありえない単純なミスをしてしまう
 十分な睡眠がとれていないときは単純で明らかな間違いを見過ごしてしまいます。プレゼンテーションの原稿には誤字が印刷され、クライアントの名前を間違えて読んでしまったり、大きな会計上のミスを犯すこともあるでしょう。

■翌日の(もしくは翌々日にわたって)生産性を損なう
 これはあまり良い取引ではありません。とくに、他の仕事やプロジェクトで後れをとっているため徹夜をした場合には。

■悪い癖がついている
 タスクを終えるために徹夜をし、それがうまくいっていると思っている場合、実際には次の重要なプロジェクトを先延ばしすることになっているのです。遅かれ早かれ、悪い結果となって表れるでしょう。

 期日に遅れないで素晴らしい仕事を本当にしたいと思うのなら、タイムマネジメントの秘訣――たくさん引き受けすぎないようにプロジェクトの優先順位を付ける、時間を浪費する癖を排除する――に沿って行動する癖をつけてください。これは信頼のできるスキルです。タイムリミット寸前のプロジェクトを終えるために夜遅くまで働くことほどスリルがあるわけではありませんが、あなたの生活とキャリアにとってはずっとよいのです。

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