三菱重工、中国でディーゼルエンジン合弁会社が量産開始

2013年12月20日 18:17

 三菱重工業は20日、中国のディーゼルエンジン大手・上海柴油机と合弁で設立したディーゼルエンジンの生産・販売会社「上海菱重発動機」が量産を開始したと発表した。製品ラインアップを8機種まで順次拡大し、年間1,500台の生産を計画しているという。

 上海菱重発動機が量産を開始した発電設備用ディーゼルエンジン「S12R-PTA-C」は、出力が1,190kW(1,500回転/分)。現地の発電セットメーカーなどで発電設備に仕上げられ、中国市場で産業用途などに利用されるという。

 上海菱重発動機は2月に設立され、上海柴油机の敷地内に開設した工場で3月に営業を開始した。三菱重工がライセンス供与する出力500~1,600kWのディーゼルエンジンを生産・販売する。当面は年間売上高100億円規模を見込んでおり、数年後には200億円規模を目指すという。

 三菱重工によると、中国では、ディーゼルエンジンが高い成長を続けているほか、天然ガスを燃料とする環境性に優れたガスエンジンによる分散型電源の需要も急拡大する見通し。上海菱重発動機はこうした有望市場を積極的に開拓する方針で、三菱重工は上海柴油机とともに同社の事業展開を全面支援してくという。

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