【話題】東京都知事選挙関連銘柄が台頭

2013年12月20日 13:19

■ムサシ、パイプドビッツなどに注目

  東京都の猪瀬直樹知事が19日午前、都議会議長に辞表を提出し、その後の記者会見で辞職を正式に表明した。次の東京都知事を決める選挙は公職選挙法の規定によって14年2月上旬までに行われる見通しで、投開票日は2月2日または9日という案が有力のようだ。早くも立候補者として、さまざまな名前が取り沙汰されているが、株式市場でも選挙関連銘柄が注目されそうだ。

  猪瀬直樹知事の辞職は12年12月の東京都知事選直前に徳洲会グループから5000万円を受け取った問題が原因である。さらに20年東京夏季五輪開催に向けた準備が本格化する。このため次の東京都知事選の候補者選びでは、政策論争よりも候補者の「顔」が優先される可能性が高く、候補者のキーワードとして「知名度」「カネに無縁のクリーンなイメージ」「20年東京夏季五輪に向けた行政力」「スポーツへの理解度」などが浮上している。

  立候補が取り沙汰される各陣営とも、表面的には出馬に否定的なコメントを発しながらも、年末年始の間に独自の世論調査も実施しながら、出馬判断に向けた情勢分析が忙しくなりそうだ。

  選挙関連銘柄としては、投票関連機器でムサシ <7521> 、世論調査・テレマーケティング関連でもしもしホットライン <4708> などが代表銘柄となるが、無党派層の多い東京での選挙ということもあり、パイプドビッツ <3831> やGMOインターネット <9449> などのネット選挙関連、電通 <4324> などのイベント・PR活動支援関連が特に注目されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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