ソフトバンク、日新製鋼、エプソンなど/本日の注目個別銘柄

2013年12月17日 16:05


<9984> ソフトバンク 8770 +150買い先行。UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も11400円としている。足元では目標株価引き上げの動きが目立っていたが、ほぼ最高水準の目標株価と観測される。国内モバイル市場における手堅い実行力とポジティブなモメンタム、IPOに向けてアリババのバリュエーションへの期待感の高まりなどを評価要因としている。

<8750> 第一生命 1620 +59買い優勢。バークレイズでは投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も1300円から2050円に引き上げている。これまで低水準に抑制されてきた会計上の当期利益が、漸く拡大基調となると予想しているもよう。会計利益の拡大は株主還元拡大にも直結するため、今後はバリュエーション水準の見直しが進む可能性と指摘。生保業界ではトップピックとして位置づけている。

<6857> アドバンテスト 1241 +21しっかり。大和では、スモールミーティングを受けて、目先的にコスト削減に向けた具体的な動きが期待できると指摘、業績モメンタムでは大底を捉えつつあると考えているようだ。また、会社側では、今後の高い成長が期待できる分野として、システムレベルテスト、電子ビーム関連装置に注力を考えているとしているもよう。

<4005> 住友化学 418 +26買い優勢。ペトロラービグが合理化策を発表、共同出資先である同社とサウジ・アラムコが主導する形でのテコ入れとなる。持分法投資損益へのプラスインパクトは来期で100億円強の水準が見込めるもよう。これを受けて、メリルリンチ(ML)では投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、偏光フィルムは懸念材料であるものの、ラービグの合理化策の好影響の方が大きいと指摘している。

<4666> パーク24 1914 +77買い先行。前日に前10月期の決算を発表している。営業利益は195億円で前期比9.5%増益、従来予想の205億円はやや下振れての着地となった。一方、今期は217億円で同11.2%増益の見通し、第3四半期までの進捗から見て業績の下振れは想定線、8-10月期は前年同期比16.8%増益と増益ペースを強めており、素直に今期の2ケタ増収増益見通しが買い材料視される格好になっている。

<3291> 飯田GHD 2086 +101しっかり。前日には通期の業績見通しを発表している。営業利益は606億円と予想、市場コンセンサスはやや下回る水準となっている。ただ、SMBC日興証券では、子会社各社とも用地在庫を精力的に増加させるなど、実質的な経営統合初年度である来期の業績飛躍に向けた動きの一環としてポジティブに捉えているもよう。来期営業利益は、中期経営目標である17.3期1000億円を前倒しで達成すると見込んでいるようだ。

<5413> 日新製鋼 1274 +58しっかり。みずほ証券では投資判断「買い」を継続、目標株価を1530円から1650円に引き上げている。業界再編の進展、ステンレス事業利益の急回復、コスト削減の進展などを背景に、今来期と鉄鋼大手の中では市場コンセンサスを上振れる可能性が高いと評価している。また、来期50円配当実現の可能性も高まってきたと判断のようだ。

<6724> エプソン 2593 +111続伸で年初来高値を更新。JPモルガン(JPM)では、インクジェットの企業向けの拡大ポテンシャルから、引き続き同社をアナリスト・フォーカスリストとして注目としている。野村でも、収益力の改善は会社期待以上の進捗をみせており、事務機メーカーの中では最も注目すると評価している。

<6796> クラリオン 144 +6出来高伴い反発。モルガン・スタンレー(MS)では、10-12月期業績は7-9月期のモメンタムを維持とコメントしている。会社側では、今期営業利益は37億円で前期比15.3%増益の計画だが、10-12月期は下期計画28億円の半分となる約14億円を計画のもよう。日産<7201>の北米向け、中国向け好調を背景に、同計画に対しては強含みで推移しているようだ。上半期は67.8%減益の9億円と低水準であったため、業績下振れへの警戒感は強かったとも捉えられる。

<3107> ダイワボウ 204 +7一時急伸。インフル関連の材料株として短期資金が向かう展開になっている。中国・広東省で鳥インフルエンザ感染が確認されており、鳥インフルの流行が想定される状況に。マスク需要の拡大などが思惑視される格好のもよう。同社のほか、大幸薬品<4574>、サカイオーベ<3408>なども関連銘柄として物色される展開に。《FA》

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