『相続者たち』第19話 イ・ミンホ&キム・ウビン、成長の痛みを乗り越えた真の男たち
2013年12月13日 22:27
『相続者たち』のイ・ミンホとキム・ウビンが、熾烈な現実の中で先の見えない試練を経験する姿と、王冠の重みに耐えるための“最後の疾走”見せる。
11日に放送されたSBS水木ドラマ『相続者たち』(脚本:キム・ウンソク、演出:カン・シンヒョ、制作:ファエンダムピクチャーズ) 19話は視聴率27%(ニールセンコリア 首都圏基準)を記録した。前18話より0.5%上昇して再び自己最高記録を更新し、水木ドラマの王座の地位を守った。成長の痛みを乗り越えてさらに成長した相続者たちは、その王冠の重みに耐えるための最後の疾走を見せる予定だ。
19話では、それぞれ成長の痛みを乗り越えてさらに成長したキム・タン(イ・ミンホ)とチェ・ヨンド(キム・ウビン)が、相続者としての重みを肌で感じながら先の見えない現実を前に悩み苦しむ姿が描かれた。
愛のために正々堂々と世間に勝負を挑んだタンと、初恋に終止符を打ってさらに成熟したヨンドが、苦しんで疲れ切った姿で顔を合わせた。密林のジャングルのような現実に放り出された無力な自分たちの姿を、互いに最も見られたくなかった相手を通して改めて突きつけられた彼ら。その姿に視聴者はますます引き込まれた。
劇中タンは、急に倒れて意識を失ったキム会長(チョン・ドンファン)の手を握って涙ぐむ戸籍上の母チョン・ジスク(パク・ジュングム)と2人きり対面した。ジスクがタンに、「あなたの母親はどこに行ったの? 家族以外は立ち入り禁止と言われたから、だからいないの?」と一喝すると、タンも「あなたは父の家族なのに、随分と遅かったですね」と言い返した。
ジスクはタンに、「やらなきゃいきないことがたくさんあるわね。会長が目を覚ます見込みはないし」と毒のある言葉を発した後、キム会長に向かって、「私、来たわよ。この日のために耐えてよく待ったものだわ。会長が倒れてしまったからにはタンの法定代理人は私になったのよね?それが戸籍というものでしょう」と冷ややかに言った。
これに対してタンは、「父がくれた株式には手をつけないでください。私の株式の法的代理人は兄さんに変更します」と言い返した。しかしジスクは、「じゃ、そうしなさい。あなたとあなたの母親を無一文で放り出してうっぷん晴らしするのも悪くないわね。どうせ学ぶのなら悪いことも学ぶといいわ。奪い奪われ、 踏んで踏まれる欲望の世界へようこそ、息子よ」と言って毒気に満ちた本性を現した。
その後、ジスクの野望と兄に対する重圧感、自分の無力さに苦しみながら、自分の泊まっているホテルの屋上に上がったタンは、自分よりさらに苦しみ心が荒んだように見えるヨンドに出くわした。
ヨンドはホテルゼウスに急に乗り込んできた捜査官たちを見つけ、「あなたたち、どういうつもりだ!何する気だ!お父さん、どういうことですか!」と驚いて抵抗した。しかし、父チェ・ドンウク(チェ・シンホ)が「ヨンド!出て行け!早く行け!」と必死の形相で叫ぶ姿を見て衝撃を受け、そのまま屋上へとやって来た。
互いに気配を感じた2人はぼんやりと視線を合わせるが、黙ったまますぐに反対の方向を見て深く考え込んだ。渦巻く欲望の世界で王冠の重みに耐える2人の姿に、視聴者の関心は最高潮となった。
視聴者たちは、「イ・ミンホとキム・ウビン最高!」「2人のサンナムジャ(真の男)の疲れ果てた姿、見ていてクラっとする! 明日は絶対ハッピーエンドになりますように!」「今日は本当に最高だった! 明日が最終回なの? すごく胸が痛い」と言ってドラマを大いに支持している。
また、この日の放送では、言葉が話せない家政婦パク・ヒナム(キム・ミギョン)と会ったタンの実の母ハン・ギエ(キム・ソンリョン)が一緒に焼酎を飲みながら嗚咽する姿も描かれ、視聴者の胸を絞めつけた。
劇中、ハン・ギエはタンとチャ・ウンサン(パク・シネ)が自分のホテルの部屋を訪ねて来た時に、ウンサンに母親の住所を聞き出し、パク・ヒナムを訪ねることになった。ヒナムはギエと焼酎の杯を交わしながら、「2人が家を出てきたらどうします? 世間が恐ろしいことも知らずに」と責めると、ギエは「私は何だか自分の人生がこうなるような気がしてた。他の女の家、他の女のカバン、他の女の夫、それを欲しがった罰をこうして受けてるのよ」と涙ぐみながら返した。
その後、「私は1人の男の妻にも自分の息子の母親にもなれないの。 私ちょっとトイレに」と言って外に出たギエは、海に向かって1人座り、声をあげて泣いた。そして、高価なアクセサリーをすべてはずし、過ぎ去った人生を想って嗚咽した。
最後にどんなストーリー展開が残されているのか、ますます視聴者の期待を高めている『相続者たち』最終回の20話は、12日午後10時から放送された。(翻訳:中川)