カントリー界の大御所がワン・ダイレクションから全米首位奪取

2013年12月13日 16:55

カントリー界の大御所がワン・ダイレクションから全米首位奪取

 カントリーシンガーの大御所、ガース・ブルックスの『ブレイム・イット・オール・オン・マイ・ルーツ』が、登場2週目でNo.1に輝いた12月21日付アルバムチャート。

 先週、164,000枚と高セールスを獲得して3位に初登場した『ブレイム・イット・オール・オン・マイ・ルーツ』だが、2週目で146,000枚とほぼ同等のセールスを獲得して、ワン・ダイレクションから見事首位を略奪した、ガース・ブルックス。彼にとっては、オリジナル、ベスト盤、ライブ盤を含み9作目のNo.1アルバムで、歴代ではエルヴィス・プレスリーに続き、ローリング・ストーンズ、バーブラ・ストライサンドと並ぶ記録(首位はビートルズ)。90年代では全アーティスト中、最もアルバム・セールスが高かったが、2000年以降リリースが落ち着き、目だったチャートアクションはなかったものの、未だ人気は健在であることを証明した。

 今週もセールスは好調で、1位から5位まで、全作品が10万枚を超えるセールスを獲得。1ランクダウンしたが、ワン・ダイレクションの『ミッドナイト・メモリーズ』は117,000枚と安定したセールスを獲得している。3位のケリー・クラークソン初のホリデー・アルバム『ラップド・イン・レッド』は、11月16日付の初登場で記録した3位に再浮上し、発売週が7万枚だったのに対し、先週は13万枚、今週は112,000枚と徐々にセールスを伸ばしていることから、クリスマス当日まではまだセールスが期待できそうだ。

 4位には、ブリトニー・スピアーズの8thアルバム『ブリトニー・ジーン』が、107,000枚を獲得してデビュー。99年のデビュー・アルバム『ベイビー・ワン・モア・タイム』で首位を獲得してから、前作の『ファム・ファタール』まで、7作中6作がNo.1を獲得していたが、本作ではオリジナル作品としては、最も数字を落としてしまった。だが、作品のクオリティとしては最も良い出来だとの声もあり、年末に行われるラスベガスのショーや、ツアー、これからカットされるシングルの売れ行きによっては、再浮上する可能性も期待できる。3位に浮上したケリー・クラークソンをはじめ、今週はTOP10内に、5作と半分をホリデー・アルバムが占めた。5位のロバートソンズは、ケリー・クラークソンと同日に発売され、こちらも徐々にセールスを伸ばし、リリース時よりも高い105,000枚を獲得している。そして、先週の29位から7位に急上昇したのは、ペンタトニックスの『PTクリスマス』。昨年リリースされたオリジナル盤がデラックス・エディションとして再リリースされ、そこからカットされた「リトル・ドラマー・ボーイ」が大ヒット(今週13位初登場)していることが、アルバムのセールスにも繋がった。

 8位にはマイケル・ブーブレの『クリスマス』が16位から浮上。本作は2011年の年末にリリースされたもので、昨年の年間チャートでは、2位にランクインする大ヒットに至ったが、2年経った今も尚、ホリデー・シーズンには売れ続けている。登場8週目で、遂にTOP10入りを果たしたのが、メアリー・J. ブライジの『メアリー・クリスマス』。発売から最も高いセールスを記録して、先週の15位から10位に浮上した。彼女にとって初のホリデー・アルバムで、その歌唱力を活かしたナンバーが、高く評価されている。メアリーは、1992年のデビュー・アルバム『ホワッツ・ザ・411?』から、全アルバムがTOP10入りを果たしている(内4作がNo.1)。

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