エイチーム、北陸電工、マツダなど/本日の注目個別銘柄

2013年12月13日 16:30


<7261> マツダ 492 +10d買い先行。米量的緩和の縮小前倒し観測などから、為替市場ではドル高円安が進行、円安メリット銘柄の代表格として関心が向かう状況になっている。ただ、日東電工の大幅下方修正などでハイテク株への関心が高めにくいなか、輸出関連セクターでは自動車株に注目が集まりやすい状況だが、同社以外の関連各社の動きは想定以上に鈍い。

<1803> 清水建設 484 +1堅調。野村では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も480円から575円に引き上げている。採算重視スタンスへの変更に伴って、今後は同業他社以上の粗利益率改善ポテンシャルがあると考えているもよう。また、同社は他社と比較して人員数が多く、豊富な施工力を保有している点にも再評価の余地があると。

<4023> クレハ 483 +35買い優勢。クレディ・スイスでは投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を400円から660円にまで引き上げている。中期の収益ドライバーであるPGAのシェールガス採掘向け需要拡大の確度が高まってきたと評価。今後は採用実績の確認に伴って、収益やバリュエーションの切り上がりが想定されると。また、リチウムイオン電池材料や農薬の中期成長性も高いと指摘している。

<6989> 北陸電工 169 +14人気化。大阪市立大学と共同で開発した「磁性薄膜エネルギーセンサー」に対する期待感がはやされているもようだ。構造が簡単で大幅な小型化や低コスト化が可能となり、電力量計やスマートグリッド・デバイスなど向けに潜在需要も大きいとみられている。前日には立花がレポートをリリースしているようだ。

<6632> JVCケンウッド 196 +7しっかり。中国で自動車向け水性塗装樹脂パネルの生産を開始すると報じられている。水性塗装パネルは環境負荷が小さく、欧州市場では標準規格となっており、中国でも需要拡大が期待されているようだ。株価の出遅れ感が強い中、来期の業績回復期待などと合わせて、リバウンドのきっかけ材料へとつながる格好に。

<9681> 東京ドーム 673 -16売り優勢。前日に第3四半期の決算を発表している。累計営業利益は101億円で前年同期比16%増益、8-10月期では41億円で同7%増益に。通期予想は達成する格好になっているが、業績上振れ期待は織り込み済み、短期的な出尽くし感につながっているほか、直近四半期の増益率鈍化などもマイナス視される格好か。

<7007> 佐世保 117 +3買い優勢。三菱商事では、自社保有の船舶数を2020年までに100隻に倍増すると伝わっている。総投資額は1500億円規模になる見通しで、大半は日本の造船会社に発注する方針とされている。先には、LNGの世界的な需要増加を背景に、国内海運会社がLNG輸送船を大量発注とも報じられており、今後の造船需要の拡大期待が一段と高まる格好に。造船ウェイトの高い同社などに関心が向かっている。

<7914> 共同印刷 296 +14しっかり。前日の一部報道では、証明写真の撮影や管理を効率化するシステムを開発したと伝わっている。申請者のスマホに導入する写真撮影アプリ、試験の運営者が利用する写真管理システムから構成されており、試験の運営者側は申請書の受付業務の時間を半減できることになるもよう。中期的な収益寄与への期待が優勢ともなる格好に。

<3662> エイチーム 6830 +810一時5日連続でのストップ高、週間騰落率は2.6倍の水準にまで達している。引き続き、NHNエンターテインメントとの資本提携を好材料視する動きが継続、LINE関連としての位置づけを高める展開になっている。昨日は第1四半期決算を発表、営業利益は前四半期比71%減益、前年同期比の単独決算比較では83%減益、人件費負担増などが響いて収益は伸び悩んでいるが、先行きへの期待感が勝る状況となっている。

<6988> 日東電工 4215 +35小幅反発。前日急落の後だが、引き続き、業績予想の大幅下方修正をネガティブ視する動きが強いようだ。前日のUBSやメリルに続いて、本日は大和の投資判断格下げが観測されている。目標株価は5000円として、投資判断は「2」から「3」に格下げ。業績回復の時期を明確に出来なかったことから、株価回復にはやや時間がかかるとみているもよう。《FA》

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