日産自動車、フィリピンで販売の合弁会社を設立 アセアン地域の事業強化

2013年12月13日 12:31

 日産自動車は12日、ユニバーサル・モーターズ(UMC)と合弁会社のフィリピン日産社(NPI)を設立すると発表した。フィリピン市場向けの販売会社として2014年初旬に操業を開始する予定。

 同社によると、新会社NPIでは、フィリピン国内のブランド、販売マーケティング戦略、ディーラー事業の強化を担い、商品ラインナップの拡充と販売・サービスの向上を通じて、ブランド・パワーとセールス・パワーの向上を目指すという。

 新会社の資本金は10億円(980万米ドル)で、出資比率は日産自動車が51%、UMCとフィリピン日産自動車会社(NMPI)がそれぞれ24.5%ずつ。UMCとNMPIはこれまで通り、フィリピン市場向けの日産車の生産を続けるという。

 日産自動車は、アセアン地域の中期計画で、2016年度末までに販売台数を現在の3倍に相当する50万台とし、市場占有率15%の達成を目指している。フィリピン市場は同計画の要として位置付けているという。

 日産自動車のRegional Vice Presidentの木村隆之は「今回の発表は日産自動車にとって重要な節目となる。フィリピンでの日産自動車の顔となるNPIを通じ、今後はより大胆且つ積極的に事業拡大に取り組んでいく」とコメントしている。

関連記事

最新記事