DeNA、マクロミル、住友化学など/本日の注目個別銘柄
2013年12月12日 16:16
<2432> DeNA 2103 -189大幅続落。引き続き、ミクシィ<2121>の株価下落をきっかけとしたゲーム関連株安の流れに押される格好に。また、三菱UFJでは投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げしている。海外売上高の前四半期比減少はネガティブであると指摘、次のヒットタイトルへの仕込みの期間は続き、来期、再来期と4割前後の営業減益基調継続を予想している。
<6988> 日東電工 4180 -990急落で一時ストップ安。前日に発表した業績下方修正がネガティブサプライズにつながっている。通期営業利益は従来予想の840億円から620億円に減額しており、前期比9.5%減と一転して減益となる見通しに。液晶パネルの生産・在庫調整が強まっていることや価格競争の激化などが影響しているもよう。市場コンセンサスは会社従来予想をやや下回る水準であったため、現段階での想定以上の下方修正に失望感が強まる格好へ。メリルリンチ(ML)やUBSなど投資判断格下げの動きも相次ぐ。
<6366> 千代田化工建設 1450 -40売り優勢。米フリーポートLNGを受注したと前日に発表している。ただ、もともと受注獲得が有力視されており、足元では期待感も反映されていたとみられるなか、受注金額は想定以下にとどまるとの見方が売り材料につながっているようだ。ゴールドマン・サックス(GS)では、1000億円以上との市場コンセンサスはおろか、800億円を見込んでいたGS予想をも下回る可能性が出てきたと指摘。
<6440> JUKI 224 +16買い先行。岩井コスモでは投資判断を「B+」から「A」に格上げ、目標株価も200円から250円に引き上げている。衣料品需要の回復や為替の円安など事業環境の好転に加えて、構造改革効果に伴う収益改善なども継続し、来12月期経常利益も3割超の増益が見込めるとしている。なお、直近では水戸証券でも新規に買い推奨していた。
<6474> 不二越 538 +31しっかり。三菱UFJでは投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を550円から690円にまで引き上げている。主力の油圧機器を中心に好調に推移、自動車向けのほか、収益性の高い産機向けなども回復に転じていると推測しており、来期営業利益は今期予想比43%増益の179億円を予想、過去最高益を更新するとみているもよう。
<6005> 三浦工業 2661 +120大幅高。バークレイズが投資判断を新規に「オーバーウェイト」としており、評価材料視される展開となっている。目標株価は3200円に設定へ。成熟する国内市場への懸念が過小評価の背景となっているが、最大市場である中国の環境対策など、積極的な海外展開を図る同社の潜在成長性は高いと判断している。
<7915> 日本写真印刷 1554 -66さえない。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、フォトリソ工法タッチパネルの販売数量見通しの引き下げを主因に、16.3期までの業績予想を減額修正している。来上期以降の業績モメンタムは鈍化の見通しにあり、株価の本格上昇には、タッチパネルの新規顧客獲得やアプリケーション拡大が必要と指摘。
<3730> マクロミル 763 +100ストップ高比例配分。ベインキャピタルが全株取得に向けたTOBの実施を発表、同社は賛同を表明しており、TOB価格786円に鞘寄せする動きとなっている。前日終値からは18.6%のプレミアムとなる。国内市場の大きな成長が見込めないことから、米投資会社と連携して海外市場の開拓に力を入れていくようだ。
<4005> 住友化学 397 -20売り優勢。日東電工<6988>が業績大幅下方修正で株価急落、同社にも連想売りが集まってきているとの観測。液晶偏向フィルムでは日東電工などと並んで世界大手の一角、事業環境は同様の状況ではといった懸念が強まる格好に。大和では、住友化学の偏光板出荷も鈍化しているもようと指摘している。
<9432> NTT 5440 +170しっかり。特に目立った材料は観測されていないものの、ボーナス持ち株会の買いといった観測も挙がっており、こうした需給面が買い材料視されているとみられる。また、地合いの軟化傾向を移して、主力株ではディフェンシブセクターへ関心を移す向きもあるもよう。なお、バークレイズでは株主還元を着実に遂行などと評価、目標株価を引き上げている。
<4204> 積水化学 1244 -39さえない。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価は1000円を継続している。株価水準の割高感を格下げの背景としているもようだが、足元の住宅の受注環境は決して楽観視できるものではないとも指摘。また、足元で人気化の背景となった大容量フィルム型リチウムイオン電池の開発だが、同商品は2016年3月期からの上市であり、目先2-3年の業績寄与は軽微としている。《FA》