KDDI、ラックへの出資拡大 セキュリティサービスの提携強化

2013年12月9日 18:24

 KDDIとラックは9日、業務提携と資本提携の強化で合意したと発表した。スマートフォンの普及でセキュリティリスクが高まっていることを背景に、KDDIの通信サービスにラックのセキュリティサービスを組み込んでセキュリティを強化する。KDDIはラックへの出資比率も高める。

 今回の提携強化では、ラックのセキュリティサービスをKDDIのクラウド、ネットワーク、モバイル等のサービスへ組み込み、セキュリティ運用を含めてワンストップでサービスを提供する。これによって、KDDIのサービス利用者は、セキュリティリスクを回避しながら、ネットワーク環境を利用できるようになるという。

 また、営業・技術に関するノウハウ、情報、リソースを相互に提供することにより、SOC事業(Security Operation Center事業)の強化・拡充、新サービスの開発・提供(社内セキュリティ監視サービスなど)、セキュリティに対するサポート、コンサルティングサービスの拡充などを展開していくという。

 資本提携の強化としては、KDDIが2013年12月末を目途に、ラックの大株主である有限会社コスモス(千葉県船橋市)の取得を通じて、ラック株式を約689万株間接取得する。ラックに対する出資比率は31.1%となる予定。

 また、人的交流の一環としてラックがKDDIから人材の受け入れを検討中という。

 KDDIとラックは、2007年11月にセキュリティ・ソリューション分野で業務提携を開始し、ラックの提供するセキュリティサービスに関する営業協力や、新サービスの共同開発などを行なってきた。

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