豊田通商と三井造船、ケニア貿易港で29億円の港湾クレーン案件を受注

2013年12月9日 12:25

 豊田通商は9日、三井造船とともにケニア・モンバサ港の開発事業で港湾クレーン6基の供給・据付を受注したと発表した。受注金額は約29億円で、2015年12月の完工を予定している。豊田通商として初めての東アフリカでの港湾案件という。

 豊田通商によると、モンバサ港の開発事業は、アフリカ開発会議で日本政府がアフリカ支援の一環として表明した経済インフラ整備を実施するもの。

 同港のコンテナ貨物の取扱能力は45万TEUだが、東アフリカの経済発展に伴って、2015年には115万TEUの取扱量に達する見込みとなっている。今回の開発事業によるコンテナターミナルの拡張で、コンテナ取扱能力は120万TEUになるという。

 モンバサ港は、東アフリカ最大の貿易港で、ケニアとしては唯一の国際貿易港。北部回廊の玄関口として、東アフリカ地域の内陸国(ウガンダ、ルワンダ、ブルンジ等)へ繋がる交易拠点となっている。

 豊田通商は、ケニアを「重点国」として位置付けており、同国政府による国家ビジョン「VISION2030」実現のため、2012年8月に包括的な覚書を締結するなど、広範な事業で相互協力関係の構築を進めている。同社は、今後も同国の発展に寄与するよう幅広く取り組んでいくとしている。

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