ヤマトHD、澁谷工業、北陸電工など/本日の注目個別銘柄
2013年12月5日 15:37
<7262> ダイハツ 1798 -38売り先行。政府・与党では、軽自動車税を引き上げる方針を固めたと伝わっている。上げ幅は平均で数千円程度となるもよう。軽自動車の需要減少につながるとの見方から、同社やスズキなどの軽自動車メーカーには売りが先行へ。ただ、シティでは、代替手段が少ないこと、売れ筋車種は極めて高燃費の車が多いこと、依然として登録車との税金格差は大きいことから、影響は限定的と考えているもよう。<9204> スカイマーク 362 +23買い優勢。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も320円から440円に引き上げている。年初来の株価調整によって、相当の悪材料は織り込まれたと判断しているもよう。14年度には国内線で5%程度の運賃値上げが実現すると想定、業績予想を上方修正している。PER水準やPBR水準などから割安感は強いとの見解に。
<6857> アドテスト 1222 -35売り先行。同社やスクリーンなど半導体製造装置の一角が冴えない動きとなっている。KLAテンコーが受注のずれ込みを示唆、米半導体製造装置関連が売り優勢となり、東京市場の関連銘柄にも影響が波及する格好へ。また、前日にはセミコンジャパンが開幕しているが、ゴールドマン・サックス(GS)では同社に関して、相対的に多くの新製品を発表しているものの、いずれも短期業績への影響は限定的と捉えている。
<6815> ユニデン 311 +9連日で賑わう展開に。今年1月にはゲームアプリケーションを企画・制作する子会社を設立しており、同子会社であるイードラゴン パワーの展開力に対して期待感が高まっているようだ。ゴッド オブ スフィア、おしおき☆パンチガール、スカイラグーン~失われた大地~などのタイトルを展開している。
<6963> ローム 4475 +75買い先行。メリルリンチでは投資判断を「中立」から「買い」に格上げ、目標株価は4700円から5400円に引き上げへ。来期営業利益は314億円、前期比33%増益の水準までに上方修正したことが格上げの背景。自動車市場向けを中心とする売上トレンドの改善、コスト削減の進展などを要因としているもよう。海外投資家の資金流入なども観測されるようだ。また、京都大学などと固体水素源型燃料電池を開発したとも一部で伝わっている。
<8933> NTT都市 1128 -40さえない。バークレイズでは投資判断を「オーバーウェイト」から「アンダーウェイト」に一気に2段階格下げしている。目標株価は1460円から1150円に引き下げへ。テナント解約の影響は来年度にも強まると予想、来期営業利益は18%減の235億円にまで下方修正しているようだ。業績回復ペースは他社よりも見劣りするとの見方に。
<6622> ダイヘン 442 +11しっかり。東海東京ではレーティングを「2」から「1」に引き上げている。妥当株価は550-600円を想定しているもようだ。パワーコンディショナーが電力機器の下支えになっているほか、自動車業界向け溶接メカトロの好調、半導体業界向け高周波電源の回復など、収益のコアを形成する3事業がともに好調であると評価。来期営業利益は今期予想比24%増の68億円と高い伸びを想定している。
<6340> 澁谷工業 1695 +116大幅高。バイオ関連株が人気化する中、関連銘柄の一角として物色が波及する展開になっている。同社は山口大学と共同で、患者負担を軽減する肝硬変治療技術を開発するなどと以前に伝わっている。自動細胞培養システムで骨髄細胞の培養技術を確立、2016年に臨床研究開始を目指しているもようだ。
<6989> 北陸電工 153 +19上昇率トップ。高精度の電力センサーを開発したとの報道が一部で伝わっている。従来センサーの20分の1の大きさでコストを10分の1に抑えられるもよう。電気自動車の駆動部でモーター単体の消費電力がリアルタイムで把握できるなど、自動車や電子機器向けに採用を働きかけるとされている。株価の値頃感も強く、短期資金の物色の矛先が向かう格好へ。
<9064> ヤマトHD 2042 -120きつい下げ。前日にはスモールミーティングが開催されているもよう。今期業績に対する上振れ期待の後退、積極的な単価引き上げ期待の低下などにつながっているとの見方が挙がっているようだ。また、来年1月には中期計画の発表が計画されているようだが、先行費用増などから成長は緩やかになるとのコメントもあったもようで、過度な期待感は高めにくくもなっているようだ。《FA》