NEC、中国重慶市にクラウドサービス事業の新会社

2013年12月5日 12:38

 NECは5日、中国重慶市との戦略パートナーシップ契約に基づく事業を推進する新会社「NEC(重慶)信息系統」の活動を開始したと発表した。14年3月までにクラウドサービスの提供を開始する予定。

 NECは新会社を通じて、重慶市の産業振興にICT技術力で協力するほか、新会社をNECの中国戦略の重要な戦略拠点として位置づけ、スマートシティなど社会を支える様々なクラウドサービスを創出し、ビジネスの拡大を目指すという。

 新会社は2013年度中~2014年3月の間にクラウドサービスの提供を開始する予定。社会を支える行政・交通・防災・エネルギー・医療・農業などのサービスを順次創出し、提供していくという。

 重慶市がクラウドサービス人材の育成・技術認定などを行うために2014年2月に設立する教育機関「重慶国際クラウド学院」で、教育プログラムの策定や教育ツール・システム等の提供サポートも行う。

 また、NECは今後、新会社のビジネスと連携し、各種クラウドサービスアプリケーションの開発やクラウドコンピューティング技術研究を行う研究所を設置する計画という。

 重慶市は、政府の中西部地区大開発戦略の中心都市として、これまでの工業中心から情報産業への転換を図っている。NECは、重慶市との協力関係のもと、IT人材育成、最先端技術開発、商品・サービス開発、販売展開を行い、将来的には同市向けだけでなく、中国全土向け、グローバル向けのサービス開発・提供するこを目指して、同市の産業振興を推進していく考えとしている。

 新会社は10月28日付で設立。資本金は700万ドル(約7億1,000万ドル)でNECが100%出資する。人員数は当初約20名で、5年後には200名規模に拡大する計画。

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