積水化学工業、ニッセン、大幸薬品など(訂正)/本日の注目個別銘柄

2013年12月3日 15:37


下記のとおり修正します。
<9104> 商船三井 455 -2
(誤)海運セクターいとって
(正)海運セクターにとって

<4204> 積水化学工業 1298 +90買い気配スタート。リチウムイオン電池の新材料を開発したと報じられている。電気の蓄電量が従来の3倍となるため、走行距離も3倍となるもよう。また、製造工程を簡素に出来る材料も開発、生産コストを6割強下げることを目指すとしている。15年に量産を開始予定、車載用電池材料で年間200億円の売上高を目指すとしている。成長市場における有望製品として、将来的な業績寄与が大きくなるとの期待感が先行へ。

<3863> 日本製紙 1972 +107買い優勢。クレディ・スイス(CS)では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を1600円から2100円に引き上げている。洋紙・段ボール原紙の値上げ効果を新たに織り込み、業績予想を上方修正しているもよう。段ボール原紙の値上げに対する利益感応度は、製紙大手3社の中で最も高いと指摘している。為替の円安傾向はマイナスであるものの、信用倍率0.2倍台など、株価上昇場面では買い戻しの動きなども強まりやすいようだ。

<7202> いすゞ自動車 634 -14さえない。タイの反政府デモが膠着状況を強めるなど、長期化の様相を見せ始めている。同社は、自動車セクターの中でタイ向けのウェイトが高いと見られており、タイの政局混乱に伴う影響懸念が強まる形のようだ。なお、為替の円安傾向の中、自動車株は全般的にまち待ちの動きへ。

<3401> 帝人 236 +9買い優勢。シティでは投資評価を「3」から「2」へ格上げ、見直しの動きにもつながっているようだ。目標株価は230円に引き上げている。重要な収益ドライバーの一つであるアラミド繊維がボトムアウト、PC樹脂などの不振事業に関しても、今後は追加対策が打たれる可能性があり、収益は一段の改善可能性があるとしている。当面の株価の下値は限定的と判断。

<9104> 商船三井 455 -2もみ合い。バルチック指数は6日続伸で、この間の上昇率は26%に達している。海運セクターにとっては引き続きプラス材料視される格好へ。一方、UBSでは投資判断を「ニュートラル」から「セル」に格下げ、目標株価は390円としている。コンテナ船事業の苦戦で来年度経常利益はコンセンサス未達が想定されること、足元の株価上昇でバリュエーションに割高感がでてきたことなどを格下げの背景としている。

<7952> 河合楽器 197 +8買い優勢。岡三では投資判断を「中立」から「強気」に格上げ、買い材料につながっているもようだ。目標株価は280円と設定している。自動車CVT部品の金属加工の好調推移などを背景に来期以降の業績予想を上方修正、来期営業利益は今期予想比42%増の25.5億円としている。比較的、材料株としての位置づけが高いことから、アナリストの高評価に対する反応は強まりやすい。

<6924> 岩崎電気 225 +5買い先行。価格を従来より約7割安くしたLEDの紫外線照射装置を開発したと報じられている。来年度始めから販売、初年度は約500台の販売を目指すもよう。LED関連の低位材料株として位置づけが高く、関連材料には期待感が先行しやすくなっている。

<8248> ニッセン 397 +80ストップ高比例配分。セブンアイ<3382>による買収の発表が買い材料視される。セブンアイはTOBで50.1%の株式を取得して子会社するもようで、TOB価格は410円としている。全ての株式を買い付けるわけではなく上場は維持の方向。ひとまずはTOB価格に鞘寄せの流れとなっているが、セブンアイ子会社化による中期的な業容拡大などを期待する展開にも。

<4574> 大幸薬品 2224 +255上昇率2位。香港で初めて、H7N9型の鳥インフルエンザ感染者が確認されたと伝わっている。インフルエンザ関連銘柄として、注目が高まる状況になっていると観測。本日はダイワボウ<3107>なども買い優勢の展開に。また、岩井コスモでは投資判断「B+」継続で、目標株価を1650円から2100円に引き上げへ。今期営業利益は会社計画11.5億円に対して19億円を予想しているようだ。

<9994> やまや 1720 +160大幅高。先週後半から動意づく展開となっている。四季報の発売などが接近する中、来期の業績期待などが先行する格好のもよう。一部では、来期経常利益は75億円、前期比56%増益を予想する声もあるようだ。ちなみに、現在の四季報では来期は横ばい予想となっている。

<9984> ソフトバンク 8640 +360後場も一段高。メリルリンチ(ML)では投資判断「買い」を継続、目標株価を9400円から10000円に引き上げている。上場子会社の直近の株価を反映したこと、上場子会社以外のEBITDAの貢献を精査したことが目標株価引き上げの背景と。なお、アリババの推定時価総額は1300億ドルとしている。大台水準に乗せた目標株価にはインパクトも強まる状況か。

<6706> 電気興業 731 +29しっかり。野村やいちよしがポジティブなレポートをリリースしている。基地局向けアンテナの需要が極めて好調であると指摘されている。いちよしでは、利益率が高い製品の拡大に伴って、当面の業績は好調に推移するとみているもよう。来期も収益は2ケタ成長と予想している。《FA》

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