住友生命保険、インドネシアの生命保険会社と業務提携 40%株式を取得
2013年12月3日 12:24
住友生命保険は2日、インドネシアの大手国営商業銀行バンク・ネガラ・インドネシア(BNI)の生命保険子会社であるBNIライフ・インシュアランス(BNI Life)の株式40%を4.2兆ルピア(約362億円)で取得することで合意したと発表した。生命保険市場の大幅な成長が見込まれるインドネシア市場での事業強化を図る。
住友生命保険は、今回のBNI Life株式の取得で、BNIに次ぐ第2位の株主となる。住友生命保険はBNI Lifeへ監査役と取締役を含む役職員を派遣し、販売チャネル開発、リスク管理、システム開発、資産運用などの分野で技術支援を実施し、積極的に経営に参画していくという。
また、今回の株式取得にあわせて、BNI Lifeは、BNIとの間で長期の独占的銀行窓販契約を締結する。住友生命保険も各種ノウハウを提供し、BNI Lifeの主要チャネルである銀行窓販チャネルの販売拡大、強化を中心に取り組むという。
BNI Lifeは、設立が1996年11月、総資産が2兆7,954億4,100万ルピア(約241億円)で、税引き前利益が710億1,600万ルピア(約6億円)。銀行窓販、営業職員、従業員福利厚生、シャリア(イスラム法に基づく保険商品であるタカフルの販売)の各販売チャネルを通じて、個人・団体向け保険を包括的に提供している。
BNIは、インドネシア中央銀行として 1946 年に設立され、2012年12月末時点で総資産、預金量、貸出金額、支店数がインドネシア第 4位の商業銀行。法人・個人顧客に対してフルラインの銀行サービスを提供している。
インドネシアは、2010年の同国政府統計によると人口が約2億3,800万人で、今後も潜在的な保険購入層である中間層を中心に人口の増加が予測されている。
生命保険浸透度(GDP に占める生命保険料収入の割合)は1.2%(2012年度)と、日本の生命保険浸透度(9.1%)と比較して極めて低く、生命保険市場の大幅な成長が見込まれる。
2012年の生命保険料収入は前年比13.1%増の 102兆4,000億ルピア(約8,840億円)と順調に拡大している。