付け入る隙与えない防衛力整備行う 小野寺防相
2013年12月1日 21:54
小野寺五典防衛大臣は1日のNHK番組で防衛力整備について「(安全を脅かす国に)付け入る隙を与えないための防衛力整備を図る」とした。それによって、抑止力を高め、安定を図る考え。
政府は防衛大綱を年内にまとめることにしており、陸海空の自衛隊の防衛能力の評価を半年間かけて行ってきており、弱点をカバーする。安倍総理が打ち出した「積極的平和主義」を前面に、「世界の平和と安定、繁栄の確保に積極的に寄与する」「専守防衛に徹し、軍事大国にならない」、「文民統制を確保し、非核3原則を守る」などを基本方針にあげ、「実効性の高い防衛力整備を図る」ことにしている。
小野寺防衛大臣は抑止力の問題や普天間飛行場の危険除去に絡んで、普天間飛行場の名護市辺野古への移設が最良の案だが、一方で、沖縄に集中する米軍基地負担を「日本全体で少しでも軽減しなければならない」とし、1日、岩国市長に改めて協力をお願いするとした。
番組内では小野寺防衛大臣は中国が11月23日に発表した尖閣諸島(沖縄県石垣市)を含む東シナ海上空に設けた防空識別圏について「識別圏を設定する動きについては事前に認識していた」と語った。
この防空識別圏設定について、元外務省職員で外交評論家の岡本行夫氏はNHKの番組内で「(中国は)本当に尖閣をとりにきている。それが出来ないまでも、尖閣の中立化を狙っている」と尖閣を中立圏にすることを狙った策との認識を示した。(編集担当:森高龍二)