日産、高速道路で自動運転の実証実験 20年の市販目指す

2013年11月25日 12:15

 日産自動車は25日、自動運転技術を搭載した車両の高速道路での実証実験を開始すると発表した。神奈川県の協力を受け、車間距離制御や車線変更、追い越しなど、自動運転の機能をさがみ縦貫道路で検証する。

 同社によると、今回の実験では、「日産リーフ」をベースとした実証実験車両を使用する。車両には、周辺の道路状況を検知し、ハンドル、ブレーキ等を自動的に制御する自動運転技術を搭載しており、高速道路の入り口から出口まで全てを自動運転で走行することができるという。

 自動運転の主な機能として、車間距離制御を制御しながら車線内を適切に走行するほか、低速車両を自動で追い越したり、合流・分岐、車線変更も自動で行える。

 同社は、今回の実験を通じて、将来の自動運転システムの実現に向けた安全で信頼性の高い基盤技術の開発を行ってくとしている。2020年以降、幅広いモデルラインナップに同技術を搭載することを目指す。

 今回の実験は、神奈川県の地域活性化総合特区『さがみロボット産業特区』の重点プロジェクトとして、同特区の中央を貫くさがみ縦貫道路の供用区間で実施する。

 『さがみロボット産業特区』は、神奈川県が、県民生活の安全・安心の実現と県内経済の活性化を図るため、さがみ縦貫道路の沿線地域を対象として、実用化が期待される生活支援ロボット(センサー、知能・制御系、駆動系の要素を持つ機械システム)の実用化支援を行っていくもの。

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