東京モーターショーでワールドプレミア/ジャパンプレミアが急増
2013年11月21日 18:25
今年で43回目にあたる、東京モーターショー2013では、出展車の合計が426台(前回は402台)となり、特にWP(ワールドプレミア)とJP(ジャパンプレミア)が増えた。ちなみにWPとは世界初公開で、JPは日本発公開のこと。
WP/JPの数は以下のとおり(カッコ内は前回のデータ)。WPは乗用車40台(26台)、二輪車24台(16台)。JPは乗用車40台(53台)、二輪車33台(17台)となり、特に二輪車のWP/JPの数が前回を大きく上回っているのが見て取れる。
さらにその前々回の2009年に開催された東京モーターショーでは、WPの乗用車21台、二輪車17台。JPは乗用車7台、二輪車12台となっていて、乗用車のJP台数が極端に少ない。
二輪車のWP/JPが急増した理由として考えられるのが、国内の二輪車販売台数の減少に歯止めがかかり、底打ちから徐々に上昇傾向にあることや、景気が上向きになっていることがある。
それに前回の東京モーターショー2011では、東日本大震災でサプライチェーンが寸断され、自動車・二輪車の生産が大きく落ち込んでしまったこと。さらに前々回の東京モーターショー2009では、リーマン・ショックがあった。そういったことの反動もありWP/JPが急増したのだろう。
今回、出展している二輪メーカーは、ヤマハ発動機<7272>、ホンダ<7267>、スズキ<7269>、川崎重工業<7012>の国内4大メーカーに加え、海外勢としては前回同様にBMWとKTMとなり、イタリア、イギリス、アメリカなどの二輪メーカーはここ数年出展していない。
乗用車はWPのみが前回より増加しているのだが、これは輸入車のWPが増えたことが大きい。WPの内訳としては、メルセデス・ベンツ/AMG 2台、BMW 1台、アルピナ1台、ポルシェ1台、フォルクスワーゲン1台、ジャガー1台、MINIが1台となり、特に高価格帯のモデルが目立った。
アベノミスクにより、富裕層向けの高級乗用車のニーズが増え、さらに今後も増加が見込まれるとのいうこともあり、海外メーカーが東京モーターショーにて、WPを積極的に行なっているのだ。
ワールドプレミア、ジャパンプレミアが数多く見られる、東京モーターショー2013は、11月23日(土)~12月1(日)まで、東京ビッグサイトにて開催中。(編集担当:鈴木博之)