日本電気硝子、セーレン、群栄化学など/本日の注目個別銘柄
2013年11月19日 15:59
<5214> 日本電気硝子 529 -17売り優勢。SMBC日興証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価は395円としている。今期営業利益予想を215億円から160億円に減額修正、第4四半期には液晶ガラスの生産調整色が強まる可能性が高く、そのタイミングで株価は軟調な展開になる公算が大と。販売価格の下落などを映して、来期、再来期ともに2ケタの減益基調が続くと予想。んでいるもよう。
<2453> JBR 66600 -6000売り優勢。自己株式処分による売出の実施を発表、4万9825株の売出、7470株のオーバーアロットメントによる売出を計画している。売出株は最大で、9月末発行済み株式数(分割考慮)の16.6%に当たる水準。調達資金は、「バイノス」への投融資資金など、市場の関心が高い除染事業の推進資金に充てる計画だが、目先的には、需給懸念が先行する格好となっている。
<4902> コニカミノルタ 978 +23しっかり。シティでは投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も850円から1100円に引き上げている。HDD用ガラス基板事業撤退、特別早期退職募集という2つのアクションに注目としている。良好な外部環境下でも、経営陣が積極的に収益性改善を図る意向を持っていると判断のようだ。今後、同業他社が踏み出せていない株主還元強化にまで踏み出せれば、さらに評価余地が広がると期待している。
<8933> NTT都市開発 1212 -46さえない。三菱UFJでは投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げしている。空室埋戻しや新規物件の収益貢献の遅れ、マンション引渡戸数減少などによって、来期の業績予想を下方修正、15.3期営業利益は今期予想比で減益となる270億円を予想。株価下落リスクとして、中期計画で掲げた投資計画の進捗が遅れる点も挙げている。
<7453> 良品計画 10460 +370しっかり。JPモルガン(JPM)では投資判断「オーバーウェイト」を継続で、目標株価を10400円から15200円にまで引き上げている。ブランド理解・認知度向上に伴うアジアの安定高成長への確度が上昇、積極的店舗改装や差別化された新商品導入効果による日本事業の安定成長見通しの向上、長期成長性や高収益性への信認上昇に伴うバリュエーションの切上がりが期待可能などを評価しているようだ。短期、中期、長期いずれにおいても投資魅力が強いとの判断。
<8020> 兼松 151 +6出来高伴い続伸。先週末には、あおぞら銀行<8304>と海外進出支援に関する業務提携を発表している。ビジネスチャンスの拡大として、上値追いへの支援材料にもつながる形。もみ合い相場上放れに伴う追随買いの動きから、前日には9月18日の直近高値を更新、上値余地の広がりなどチャート妙味の高まりも、短期資金の関心をより強めさせる格好に。
<3569> セーレン 712 +33本日は買い気配スタートで、その後もしっかりの動きが続く。前日のテレビ番組で取り上げられたもようであり、評価材料となっているようだ。消臭技術を組み込んだ製品を開発しており、女性用、スポーツ業界向け、自動車業界向けの取り組みなどが紹介されているようだ。株価水準の割安感などにも関心向かう状況へ。
<4229> 群栄化学 507 +22続伸。3Dプリンター関連としての位置づけが高く、折に触れて市場拡大への期待感が高まる展開になっている。前日の米国市場では、3Dシステムズやストラタシスなどの3Dプリンタ関連が一時上げ幅を広げる動きとなっており、刺激材料につながる格好に。一部のアナリストが個人向け3Dプリンター事業に対する強気な見方を示したことが背景のようだ。
<7915> 日本写真印刷 1605 +67大幅反発。JPモルガン(JPM)では投資判断「オーバーウェイト」を継続で、目標株価を1850円としている。今期業績予想は下方修正も、9.7インチ新モデルは想定より需要が堅調であること、DITOセンサの初期設備投資が完了して来期以降は収益体質の改善が期待されることなどから、来期以降の業績拡大を期待する見方に変化はないとしている。今期営業利益予想23億円に対して、来期営業利益は91億円を予想している。
<6301> コマツ 2126 -55軟調。ドイツ証券では投資判断を「バイ」から「ホールド」に格下げ、目標株価も2900円から2300円に引き下げている。鉱山機械事業の低迷や北米事業の事業方針転換などで、当初想定ほどの為替や価格面効果が得られていないと指摘。主力の鉱山機械事業回復の兆しは現状見られておらず、来期の営業増益率も1ケタ台にとどまると予想している。なお、GM・クライスラーから工作機械を相次ぎ受注、最大300億円規模と伝わっているが、好反応は限定的にとどまる。
<4631> DIC 301 +7しっかり。SMBC日興証券では投資判断「1」を継続、業績予想の上方修正に伴い、目標株価を340円から380円に引き上げている。来12月期営業利益は540億円に上方修正、構造改革によるインキ事業の収益改善、TFT液晶材料の売上拡大などにより、実質ベースで15%程度の営業増益と想定、07.3期以来の最高益更新を予想しているようだ。来期の市場コンセンサスは490億円前後と見られる。《FA》