オリンパス:60億円を支払いテルモと和解、損失隠し問題をめぐる損害賠償請求訴訟で

2013年11月18日 17:08

【11月18日、さくらフィナンシャルニュース=東京】 オリンパス(東:7733)は18日、2011年に発覚した損失隠し問題によってテルモ(東:4543)に提起されていた損害賠償請求訴訟について、60億円で和解が成立したと発表した。

 本件は、オリンパスが2005年8月4日に提出した有価証券届出書および同月付の目論見書に、重要な事項に係る虚偽記載があったことを発端に、上記有価証券届出書等に基づきテルモが第三者割当によって取得したオリンパス株681万1000株について、66億1166万9900円の損害が発生したとして損害賠償を求めていたもの。

 オリンパスでは、これまでの訴訟経過、本件の事案の内容、訴訟を継続した場合の訴訟費用の増加等を総合的に勘案した結果、早期に解決を図ることが最善だと判断し、和解を決定した。なお、和解金については、すでに訴訟損失引当金として全額引当済のため、オリンパスの今期の連結業績への影響はない。【了】

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