【話題】日経平均安くTOPIX高い

2013年11月18日 15:50

■決算発表終わり、新指数を手がかりに出来高中心の師走相場がスタートか

  18日(月)のマーケットは日経平均が小安く、逆にTOPIX(東証株価指数)は小高い展開となっている。マーケットでは、しばくは日経平均は調整し、TOPIXが優勢の展開だろうと観測している。

  とくに、TOPIX優勢を裏付けるデータとしてマーケットでは、NT倍率(日経平均÷TOPIX)を挙げている。『NT倍率は前週末に続いて今日も12.2倍となっている。今年5月以来の数字である。5月のときは12倍台となったところで日経平均の調整下げが大きいものとなった。今回も同様なことが起きる可能性はある』(中堅証券)と指摘している。

  NT倍率が高くなることは、高値圏相場の場合、分子の日経平均が分母のTOPIXを上回る上昇となることによって生じる。つまり、全体相場を現すTOPIXより225の銘柄で構成される日経平均に人気が偏ることである。

  このため、これからは、日経平均に採用されている値段の高い輸出型の銘柄よりも、どちらかといえば値段の低い中低位銘柄の寄与度が大きいTOPIXが優勢ということになりそうだ。

  出来高ランキングでみても、この日は大型の金融銘柄、大型鉄鋼株などが上位を占めており、前週までの輸出関連上位とは変化している。

  9月中間決算が一巡したことで、出来高を意識した中低位株中心の師走相場が始まっているのかもしれない。とくに、新指数に採用された大型銘柄あたりが物色の中心となりそうだ。しばらくは日経平均より中低位の好業績銘柄狙いが正解のようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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