J.フロント:10月の百貨店事業売上は1.6%減、月初の高気温で秋冬物が伸びず

2013年11月15日 17:15

【11月15日、さくらフィナンシャルニュース=東京】 J.フロント リテイリング(東・名:3086)が15日に発表した連結営業報告によると、2013年10度の百貨店事業の既存店売上高は前年同月比1.6%減だった。1月31日に営業を終了した大丸ららぽーと横浜と大丸新長田、銀座地区再開発のため6月30日でいったん営業を終了した松坂屋銀座店を加えた全店ベースでは同3.8%減。

 10月は、関西・中部地区を中心に月初の気温が高く、秋冬物ファッションの動きが鈍かったことに、台風によるマイナス影響が加わり、前年同月の実績を下回った。一方で、美術宝飾品は大きく売上を伸ばし、ラグジュアリーブランドも堅調だった。

 パルコ事業は同5.9%減。百貨店事業と同様の理由から、アウター、ブーツ、ニットなどを含めた秋冬物ファッションの動きが鈍かった。

 卸売事業の大丸興業は、包装資材や農水産品が売上を伸ばし、同3.5%増。クレジット事業のJFRカードは、リボ払いの利用増加に加え、大丸松坂屋百貨店お得意様ゴールドカードのクレジットカード化にともない手数料収入が大幅に増加したため、同12.1%増だった。その他事業は、J.フロント建装の前年大型改装工事売上計上の反動減により同4.7%減だった。【了】

関連記事

最新記事