ネクソン、イクヨ、ヘリオスHDなど(訂正)/本日の注目個別銘柄
2013年11月11日 16:26
下記のとおり修正します。
(正)一部内容を修正し再送いたします。
<3659> ネクソン 877 -240下落率トップ。先週末に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は前年同期比31%増益の504億円となり、想定比上振れの好決算となっている。一方、10-12月期の見通しは67-79億円のレンジとしており、市場予想を下回る低水準に。最も収益寄与の大きい中国の売上高が伸び悩みつつあり、警戒感が強まっているようだ。JPモルガン(JPM)では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ。
<4676> フジHD 2032 +114買い優勢。カジノ法案は、議連が12日に総会を開いて骨格を正式決定する予定となっている。議連では、政府にカジノ設置を求める推進法案を来年の通常国会に議員立法で提出する方針のようだ。こうしたなか、同社と三井不動産<8801>、鹿島<1812>の3社はカジノやホテルを含む総合型観光リゾートの建設を台場エリアで提案していることがわかったと伝わっている。あらためてカジノ関連分野の期待感が高まる格好に。
<6326> クボタ 1594 +74買い先行。先週末に発表した上半期決算が評価材料となる。営業利益は1003億円で前年同期比80%増益、通期予想は1600億円から1900億円に上方修正へ。主力の農機の販売好調や為替の円安効果が好業績の背景に。上方修正値は、今期はおろか来期の市場コンセンサス予想も上回っており、インパクトが強まる格好に。
<6841> 横河電機 1328 +80買い優勢。先週末に決算を発表、上半期営業利益は110億円で前年同期比26%増益、従来計画95億円を上振れての着地となっている。先に上半期営業利益は90億円前後になったとの観測報道が伝わり、想定比下振れ決算を嫌気して株価はネガティブな反応を示した経緯もある。一転しての上振れ決算にはサプライズも先行する格好へ。なお、通期予想は240億円から255億円に上方修正している。
<8002> 丸紅 716 -31軟調。先週末の大引け前に発表された決算内容が嫌気される。累計純利益は1118億円で前年同期比23%増益、ほぼ市場の想定線上での着地となっている。ただ、買収したガビロン社の利益計画引き下げがネガティブに捉えられているようだ。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、短期的には買収額に見合った収益が出ていない印象と。
<1815> 鉄建 323 -5買い先行。先週末の一部報道では、東京五輪開催などを睨んで、JR東日本<9020>が東京都心と羽田空港を結ぶ新しい鉄道路線の整備を検討していることが分かったと伝わっている。山手線の田町駅付近と、羽田がある湾岸地区を結ぶ東海道貨物線を活用する案が有力とされている。JR東日本が筆頭株主である同社には、メリット期待が先行する状況のようだ。
<7273> イクヨ 195 +50ストップ高比例配分。先週末に発表した上半期決算がポジティブサプライズにつながる格好のようだ。営業利益は2.2億円で前年同期比61%増益、従来予想0.5億円を大幅に上回った。通期予想も2.9億円から4.6億円に上方修正へ。上振れ期待は高かったものの、修正幅は想定以上の水準に。主要取引先自動車メーカーの中東向け販売好調などが業績上振れの背景に。株価水準の値頃感も強く、短期の値幅取り資金が向かう格好になっている。
<6927> ヘリオスHD 358 +80ストップ高。先週末に上半期の決算を発表、純損益は3.6億円の黒字となり、従来予想である0.5億円の赤字を上振れて着地へ。また、通期予想は4億円の黒字から8.2億円の黒字にまで上方修正している。収益構造改革効果に加えて、遊休資産の売却など特別利益の計上なども背景に。期末配当金も8円から10円に引き上げている。
<8508> Jトラスト 1210 -400ストップ安比例配分。先週末に発表した業績予想の下方修正を発表している。上半期純利益は従来予想の25.9億円から11.4億円に減額修正、融資残高の想定比下振れ、親愛貯蓄銀行における債権の延滞上振れなどが背景に。7-9月期純損益は赤字となる格好。また、不確定要素が大きいとして、従来150.3億円としてた通期予想の開示は見送るとしており、業績コンセンサスの切り下がりにもつながる形へ。
<4680> ラウンドワン 601 +85急伸。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は49億円で前年同期比18%減、従来計画の54億円を下振れている。また、純損益は17億円の黒字予想に対して107億円の赤字となった。下期に計画しているセール・アンド・リースバックに伴う損失207億円を、減損として特別損失に計上したことが背景に。対象店舗の売却見込みの確度が高まったことで、バランスシートの改善方向などが評価される格好に。
<9831> ヤマダ電機 332 +245日続伸。7日の上半期決算発表後は上げ幅を広げる展開に。上半期は先の下方修正値通りの営業赤字決算となったが、 短期的な悪材料出尽くし感につながっている格好のようだ。先週末に開催された決算説明会では、中期経営計画なども発表されているもよう。今期経常利益予想400億円に対して、15.3期は592億円、16.3期は735億円、17.3期は1002億円を目指す方針のもよう。今後の収益V字回復期待を高めるような動きにも。《FA》