NEC、カメラ使わず人の動きを検知するセンシングシステムを開発

2013年11月11日 13:33

 NECは11日、弱い電波を利用した独自のシート型センサと独自の解析技術を組み合わせ、カメラを使わずに、人・モノの形や動きを正確に把握するプレゼンスセンシングシステムを開発したと発表した。公共施設などでプライバシーに配慮しながら異変の早期発見ができるという。

 同社によると、今回開発したシステムは、足あと等の様子を捉えるシート型センサとセンサで検知したデータから足裏の形状や向き・複数の足あとが動く方向などを把握する解析技術の組合せで構成される。

 同システムを利用することで、高齢者福祉施設や病院等のフロアで、高齢者や患者が人目のつかない所で倒れているなど異変の早期発見が可能になる。また、立入禁止エリアへの不審者侵入有無や侵入者の動線の把握、特定エリアの混雑状況の把握など、様々な用途に利用できる。

 同社は今後も研究開発を進め、同技術を用いたソリューションを2015年度までに実用化する予定。

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