米環境保護庁が微小粒子状物質の排出基準を強化、大半の薪ストーブが基準を満たさず

2013年11月10日 18:11

米環境保護庁(EPA)が薪ストーブにおける微小粒子状物質の排出基準を強化し、米国内で現在使われている薪ストーブの大半が販売できなくなるそうだ(Off The Grid Newsの記事The Washington Timesの記事本家/.)。

薪ストーブの微小粒子状物質の排出規制値は、これまで1立方メートルあたり15マイクログラム以下だったが、新基準では1立方メートルあたり12マイクログラム以下となる。これにより、多くの家屋や山小屋などに据え付けられている薪ストーブの大半が基準を満たさなくなる。古い薪ストーブの使用は禁じられないが、買い替える場合に古い薪ストーブを下取りに出すことは認められないという。ただし、アラスカや西部などの大自然が広がる地域でも、大気汚染の激しい都市部と同じ排出基準が適用されるといった点が薪ストーブ規制の問題点として指摘されている。州の大半が森に覆われたアラスカ州では燃料の薪が入手しやすく、多くの住人が暖房に薪を使用している。アラスカ州中央部のフェアバンクス周辺の地域は旧基準でも未達成地域としてリストアップされていたが、今後はさらに達成が難しくなるだろうとのことだ。 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | 地球 | 電力 | サイエンス | アメリカ合衆国 | 政府

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