薬剤耐性菌が野生動物にも広がる

2013年11月9日 13:03

taraiok 曰く、 米国では年間200万人以上が薬剤耐性菌による感染症にかかっているが、野生動物の間にも薬剤耐性菌が広がっているそうだ(論文アブストラクトScientific Americanの記事Motherboardの記事本家/.)。

研究者がマサチューセッツ、カンザス、ニューヨーク、カリフォルニアの4州でカラスの糞を調査したところ、カリフォルニアを除く3つの州で薬剤耐性菌が見つかったという。病院や畜産物の生産における抗生物質の乱用が薬剤耐性菌の原因とされているが、これにより野生動物にも薬剤耐性菌が広がっていることが確認できたとしている。カラスだけでなく、薬剤耐性菌はカモメやハエ、ガ、キツネ、カエル、サメ、クジラなどからも見つかっている。また、カリフォルニアとワシントンの沿岸で採取した砂と水のサンプルからも薬剤耐性菌が検出されたそうだ。こうした野生動物の持つ薬剤耐性菌が人間の健康に与える影響についてははっきりしていないとのこと。

 発見されたのはバンコマイシンに対する耐性を持つ細菌。採取された糞のサンプル600点の2.5%にあたる15点で見つかったとのことだ。

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