DeNA、岡村製、THKなど/本日の注目個別銘柄

2013年11月8日 15:48


<2432> DeNA 1840 -230売り先行。前日に上半期決算を発表、ネガティブ材料視されている。累計営業利益は321億円で前年同期比17%減益、市場予想は10億円程度下回ったとみられる。一方、第3四半期累計見通しは438億円と発表、実績値以上の想定比下振れとなっており、通期のコンセンサス切り下がりなどが避けられない状況にも。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、国内コインの減少額が大きく、海外事業も伸び悩み、今下期からは業績立て直しのための仕込み時期に入ると考えているもよう。

<5108> ブリヂストン 3430 +65しっかり。前日に発表した第3四半期の決算が評価材料視されている。累計営業利益は3189億円で前年同期比56%増益となった。市場コンセンサスは100億円強上回る着地となったもよう。価格低下の影響が想定よりも軽微にとどまったことなどが上振れの背景とも指摘されている。通期予想は据置だが、保守的な予想として、コンセンサスは上振れの格好に。なお、昨日発表したリコールの影響は限定的との見方が優勢に。

<3431> 宮地エンジ 302 +80ストップ高。前日に発表した上半期決算が買い材料視されている。営業利益は10.4億円で前年同期比4.5倍、従来計画の2.8億円を大幅に上回る着地となった。通期計画は7億円から11億円に上方修正へ。また、年間配当金2円への復配を発表している。工事採算の上昇や原価低減策が奏効したもよう。大幅上振れ決算、復配に加えて、三菱重工<7011>との提携など好材料が相次ぐ状況となっている。

<7999> MUTOH-HD 456 +25前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は1.5億円から6.5億円に、通期では4億円から10億円に増額修正。円安効果などで海外売上が好調に推移したほか、国内では3Dプリンタの販売が当初計画を大幅に上回る状況となっているもよう。あらためて3Dプリンタ関連分野の成長期待が高まる状況とみられる。

<4651> サニックス 1114 +61買い優勢。前日に発表した10月の月次動向がプラス材料となっている。売上高は前年同月比で2.2倍、6ヶ月ぶりの倍増となり、業績成長の再度の加速化を期待する動きにも。なお、約1億円の売上架空計上など従業員による不正行為の事実を発表しているが、悪材料視する動きは限定的に。

<5202> 板硝子 122 -2さえない。前日に上半期の決算を発表、営業損益は11億円の赤字で前年同期比では100億円の収益改善、ほぼ従来計画線上での着地となっている。一方、通期では30億円の黒字から収支均衡水準に下方修正している。計画比上振れがコンセンサスであったため、ネガティブな反応が先行している。ただ、下方修正の主因は追加リストラの実施によるものであり、むしろ、来年度以降のコンセンサスは切り上がる状況とも指摘されている。

<7994> 岡村製 838 +104大幅高。直近では立花が投資判断を新規に「強気」としており、材料視する声もあるようだ。オフィス家具はオフィス移転需要の取り込みが進行しているほか、冷凍ショーケースは小売業の出店増が追い風となっているもよう。今期営業利益は会社側の上方修正計画をさらに上回るとみている。目標株価は840円としているようだ。なお、前日に発表されている東京都心5区の平均空室率が、4年4か月ぶりの低水準となっていることも支援材料に。

<6481> THK 2217 +165大幅高。前日に上半期の決算を発表、営業利益は74.9億円で前年同期比2.1%増益、従来予想の82億円を下振れての着地となった。通期計画は200億円、前期比71.1%増益を据置へ。上半期実績は市場コンセンサスを10億円弱下振れている。ただ、バークレイズでは投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も2500円に引き上げている。足元の受注の反転を評価、通期営業利益は会社計画を上回ると予想している。

<5912> 日本橋梁 215 +14出来高伴い反発。宮地エンジ<3431>が大幅上方修正、復配、三菱重工<7011>との提携などを発表してストップ高となっており、同社のほかにも、駒井ハル<5915>、高田機工<5923>など橋梁株には連想感が波及する状況になっているようだ。インフラ関連としての先行き期待が改めて高まっている。なお、同社の決算発表は13日が予定されている。

<3632> グリー 837 +24買い先行。MSCI除外候補の一社ともされていたが、除外にはならず安心感、本日の決算発表後のアク抜け感なども合わせて、買い戻しなども先行する格好のようだ。メリルリンチ(ML)では、グラニ協業ゲームの急拡大、米国での好調持続といった先行き好材料が顕在化することも期待され、その場合、短期的に相対的な投資魅力が強まる可能性があると指摘している。《FA》

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