「将棋電王トーナメント」、優勝は「ponanza」
2013年11月7日 16:09
insiderman 曰く、 11月2日~4日にかけて、コンピュータ将棋の大会「将棋電王トーナメント」が開催され、山本一成氏作の「ponanza」が優勝した(将棋電王トーナメント対戦結果)。将棋電王トーナメントは、「コンピュータ将棋ソフトの最強」を決める大会で、優勝者には「電王」の将棋が与えられる。主催はドワンゴと日本将棋連盟だ。
また、このトーナメントの上位5ソフトはプロ棋士と対戦できる「第3回将棋電王戦」に出場できるが、今回の2位~5位は2位が「ツツカナ」、3位が「YSS」、4位が「やねうら王」、5位が「習甦」だった。「ponanza」や「ツツカナ」、「習甦」は第2回将棋電王戦にも出場し、「ツツカナ」と「習甦」はそれぞれ阿部光瑠四段と船江恒平五段に対し勝利を収めている。今回のルールでは1台のPC(CPUは6コア12スレッド、メモリは64GB)のみ利用可能で、すべてのソフトが同じハードウェアで勝負することになっている。第2回将棋電王戦に出場した「Puella α」および「GPS将棋」はクラスタ化されたハードウェアを利用していたためか、今回は出場していないようだ。
なお、第3回将棋電王戦は来年3月〜4月の開催が予定されている。新顔とも言える「やねうら王」にも注目したいところだ(YSSは将棋電王戦こそ出場していなかったものの、世界コンピュータ将棋選手権での実績があり、日本将棋連盟から「アマチュア5段」公認もされている)。
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