トヨタ、名村造船、日本写真印刷など(訂正)/本日の注目個別銘柄

2013年11月7日 15:59


下記のとおり修正します。
トヨタ
(誤)1兆9400億円から2兆2200億円に上方修正
(正)1兆9400億円から2兆2000億円に上方修正

<7203> トヨタ 6270 -80もみ合いスタートから軟化。前日に上半期の決算を発表、営業利益は1兆2555億円で前年同期比81%増益、通期予想は1兆9400億円から2兆2000億円に上方修正している。上方修正値は前日の前引け後に報じられた観測報道通りの水準であり、本日は改めてインパクトが強まる状況にはなっていない。日産<7201>やホンダ<7267>との比較では安心感を高めさせるものであるが、上半期実績、通期見通しともに市場コンセンサスをやや下回っており、更なる上値追い期待までは高めにくいようだ。

<2432> DeNA 2070 -125下げ目立つ。本日の引け後に決算発表を予定、警戒感が先行する形となっているもよう。バンダイナムコ<7832>が昨日好決算を発表しているが、モバゲーやグリー向けのソーシャルゲームは低迷しており、同社にとってはマイナスインパクトにつながっているもよう。なお、上半期実績に関しては、ほぼ会社計画が市場コンセンサスとなっているもよう。

<4062> イビデン 1619 -41続落。前日に開催された決算説明会を受けて、設備投資負担増などへの警戒感が強まる状況になっている。PCBの増産投資などを背景に、今期の設備投資額を360億円から460億円に増額、来期はDPFのメキシコ新工場とやPCBのマレーシア工場建設再開などを背景に、投資予定額を750億円としている。野村では、業績上方修正に伴う企業価値の増加が、設備投資増額に伴うキャッシュアウトで打ち消されるリスクを払拭できないと指摘。

<7248> カルソニックカンセイ 539 +66買い気配から急伸。前日に発表した上半期決算がポジティブなインパクトにつながっている。上半期営業利益は114億円で前年同期比2.2倍、通期予想は200億円から240億円に上方修正にしている。上半期実績は市場コンセンサスを上回る着地となったほか、通期の市場コンセンサスも220億円程度であったとみられ、想定以上の上方修正となる格好に。日産<7201>の想定外の下振れ決算で警戒感が強まっていたなか、想定以上の好決算にはサプライズも。

<8291> 日産東HD 379 +80ストップ高。前日に上半期決算を発表、実績営業利益は26億円で前年同期比67.5%増となり、通期予想は40億円から56億円にまで増額修正している。新車販売・中古車販売が好調に推移、販社3社ともに上半期では過去最高の営業利益を計上しているもよう。日産<7201>の業績が伸び悩む中、想定以上の好決算をストレートに評価へ。

<6367> ダイキン 5830 +40買い先行。前日に発表の好決算を評価する動きに。上半期営業利益は907億円で前年同期比80%増益、通期予想は1250億円から1400億円に上方修正へ。上半期実績、通期予想ともに市場予想を上回る水準であり、ポジティブな反応が先行する展開へ。空調事業の収益性改善を評価して、メリルリンチ(ML)では5600円から6200円に、UBSでも6000円から7300円にまで目標株価を引き上げている。

<9814> アシックス商事 2295 +400ストップ高比例配分。アシックス<7936>がTOBを実施して完全子会社化を目指すと発表している、アシックスは現在約53%の株式を保有する筆頭株主だが、残りの株式を、本日から12月18日までの期間で取得する方針。同社では賛同の意を表明しており、TOB価格の2500円に完全さや寄せを目指す動きとなっている。

<7014> 名村造船 1221 -249下落率トップ。前日に上半期の決算を発表しているが、売り材料へとつながっているようだ。営業利益実績は123億円で前年同期比7.1倍、従来計画の100億円を上回った。ただ、4-6月期の実績86億円からは、さらなる上振れが想定されていたとみられる。7-9月期は37億円にとどまっており、前四半期比では半減以上の水準に。過度な業績上振れ期待の後退につながる状況へ。

<7915> 日本写真印刷 1481 -197大幅安。前日に上半期の決算を発表、営業損益は28億円の赤字となり、前年同期比では23億円の収益改善となっている。一方、通期営業利益予想は40億円から10億円に下方修正している。顧客の生産調整に伴い、タブレット向けタッチパネルの見通しを引き下げているもよう。通期の市場予想は会社計画を上回る水準だっただけに、ネガティブな反応が強まっている。

<5949> ユニプレス 1755 -140下げ目立つ。前日に決算を発表、上半期営業利益は78億円で前年同期比29%減益、従来予想の68億円は上回る着地となっているが、通期予想は従来の170億円から150億円に下方修正、ネガティブに捉えられている。北米事業の収益低迷が背景、増産対応費用などが嵩んでいるもよう。モルガン・スタンレー(MS)、SMBC日興証券と投資判断格下げの動きが複数で見られている。

<3941> レンゴー 490 -22さえない。前日の取引時間中に発表した上半期決算を受けて、野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げしており、売り材料視される格好に。段ボールの値上げ効果で来期は収益改善が想定されるものの、PER水準などから、すでに市場では来期の回復を織り込んでおり、さらなる株価のアウトパフォームは想定しにくいと判断しているもよう。《FA》

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