韓国でInternet Explorerが独占的なシェアを持つ理由

2013年11月7日 13:13

あるAnonymous Coward 曰く、 世界的に見ると、Internet Explorerのシェアは近年減り続けているが、韓国ではまだIEがトップシェアを保っているそうだ。その理由は「韓国では多くのサイトでActiveXが使われているから」などと言われているが、ActiveXが使われている理由として韓国が独自に開発した暗号化技術「SEED」の存在があるらしい(本家/.)。

 この暗号化技術は韓国国内でしか使われていないため、これをサポートするライブラリやWebブラウザはなく、IEでしか使えない専用のActiveXを利用する以外に利用する手段はないという。しかし、韓国では14年前にネットショッピングやネットバンキングなどのサービスではこの暗号化技術を使って通信内容を暗号化するように規定した法律が制定されており、そのためWindowsとInternet Explorerの組み合わせ以外ではネットショッピングもネットバンキングも利用できないという状況になっているそうだ(WashingtonPost)。

 このような状況にユーザーからは不満の声があるようだが、このルールのためにPayPalのような新しい課金システム業者の参入が防がれていることもあって、銀行やクレジットカード業者といった既存の決済事業者や政府関係者はこのルールを支持しているという。

 スラッシュドットのコメントを読む | ITセクション | テクノロジー | インターネットエクスプローラ | インターネット

 関連ストーリー:
IE6、中国では未だ3~4割のシェアをキープ 2011年07月21日
韓国で「Windows と互換性を持つ」という OS「Tmax Window」発表間近 2009年06月25日
「ActiveXを入れない訪問者には何も見えない」ブログ盗用防止技術が登場 2007年04月04日
韓国ではVistaの登場で多くのサイトが使えなくなる? 2007年01月26日
Google AppsがIE9のサポートを終了 2013年11月08日

 

関連記事

最新記事