下水に含まれる成分から爆発物製造現場を見つけ出すシステム
2013年11月7日 07:00
あるAnonymous Coward 曰く、 排水から違法爆発物製造のアジトを見つけ出すシステムが開発されているそうだ(Gizmag)。
簡易爆発物を製造する際に発生する廃棄物は下水に流されることがほとんどであるという。EUから資金援助を受け開発されている「EMPHASIS」は排水に含まれる物質からその出所を突き止めるシステムのこと。
排水のサンプリング検査を行う電気化学センサーを定間隔で下水網に仕掛け、疑わしき物質が検出された場合には中央管理センターに警告を送信するシステムだそうで、地上に設置された空気のサンプリング情報と併せて物質の出所を絞り込み、更には移動可能なモバイルセンサーユニットを使い爆発物製造元を突き止めるとのことだ。
すでに排泄物を多く含んだ水を用いた実験も行われており、来年には実際の排水溝での試験が行われる予定とのこと。なお、このシステムは爆発物製造だけでなく違法薬物密造所などの特定にも利用できるとのことである。
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