Kinectを使ったリアルタイム手話翻訳システム
2013年11月5日 17:34
あるAnonymous Coward 曰く、 Microsoft ResearchでKinectを利用したリアルタイム手話通訳システムが開発されているそうだ(The Next Web、本家/.) 。
Kinectが手話をキャプチャし、パターン認識と機械学習によって通訳するというこのシステムは会話の双方向通訳が可能であり、例えば聾者の手話と健常者の発話による会話をリアルタイムで通訳することが可能とのこと。この場合手話は文字およびレンダリングされた音声に、また健常者の発話は手話へと翻訳される。
現在中国語手話で構築されているというこのシステムは画期的かつ非常に有用であるが、4000あるといわれる中国語の手話単語のうち300語しかまだ登録されていないとのこと。一つの単語のパターン認識を確立するのに5人の手話者が必要であることから時間がかかっているようで、完成にはまだ程遠いという。
開発にあたっては「データグローブ」やWebカメラが試されたが、その中でKinectが最適であるとして採用されたという。耳の不自由な人は中国で2000万人、世界では3.6億人いると見られている。他言語の手話同士の通訳も可能というこのシステム、実用化が期待されている。
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