情報が伝わらない人は必ず存在する

2013年10月30日 13:07

あるAnonymous Coward 曰く、 ネットワーク理論研究者が、インターネットを通じた情報伝達のシミュレーションにより、どのように情報が伝わっていくかを調べたそうだ。その結果、どのような場合でも「情報が伝わらない個人やクラスタ(集団)が存在する」ことが発見できたという(本家/.The Physics arXiv Blog)。

 シミュレーションでは、感染病の拡散と同様のモデルを使用したそうなのだが、感染病の拡散では病原菌を保持している人に接触した人は全て病気に感染するいっぽう、情報の拡散では接触した相手全員に情報を伝えるのが困難である。その結果、情報が伝達されない人や集団が現れる模様だ。研究ではこれを「dark corner」と呼んでいる。どのようにすればdark cornerに情報を伝えられるのか、またどうやってこのdark cornerが形成されるかなどは今後興味深い研究テーマとなりそうである。

 スラッシュドットのコメントを読む | サイエンスセクション | ネットワーク | サイエンス

 関連ストーリー:
東北地方太平洋沖地震関連のデマに注意 2011年03月14日
ホーキング博士曰く、人類は進化の新段階に突入 2009年07月07日
復刊ドットコムで『コミュニケーションの数学的理論』の復刊投票 2008年11月17日

 

関連記事

最新記事