日本のハロウィン、起源はディズニーランドと川崎市?
2013年10月29日 16:16
10月31日はハロウィン。ヨーロッパを起源とする季節行事だが、ここ数年は日本でもハロウィンを楽しむ人が増えている。メインはグルメと仮装、コスプレだ。
楽天リサーチが20~30代の女性400名に調査をしたところ、女性たちの「ハロウィンの楽しみ方」は1位が「グルメ」、2位「テーマパーク」、3位「パーティー」。カボチャにちなんだスイーツを食べたり、テーマパークを訪れたりする人が多いようだ。子どもがいる女性を中心に、「コスプレや仮装」への興味も高い傾向にある。
ハロウィンといえばコスプレに仮装、という考えは、若い女性を中心に広まりつつある。フリュー株式会社の調査では、「ハロウィンで仮装する予定がある」と答えた女子高生・女子大生が、今年は例年より15%増えている。
日本のハロウィンはヨーロッパのように「子どもたちが仮装してお菓子を集めて回る日」というよりは、若い女性を中心に「グルメ」や「テーマパーク」「仮装・コスプレ」を楽しむ日として認知されているようだ。参考までに男性については、「Yahoo!意識調査」の「ハロウィンのイベント、参加したことある?」の結果(回答者の8割が男性)において「参加したことはない」が8割以上となっており、ハロウィンがまだそれほど身近なものではないことが伺える。
そんな日本のハロウィンブームに先鞭をつけたのは、東京ディズニーリゾートだ。今から15年以上前の1997年、東京ディズニーランドは既に「ディズニー・ハロウィーン」を始めていた。当初は小規模だったが、今では9~10月のメインイベントに成長。2002年からは来場者がディズニーキャラクターに全身仮装できる期間も設けられ、仮装やコスプレを楽しむ人々で賑わう。ハロウィン=「非日常」に仮装を楽しむ文化を、東京ディズニーランドが広めた部分は大きい。
ちなみにディズニーランドがハロウィンイベントを始めたのと同じ97年、神奈川県川崎市では(おそらく日本初の)仮装パレードがスタートした。今では10万人規模の巨大イベントに成長し、全国から注目を集めるこの「カワサキ ハロウィン」もまた、日本のハロウィンブームの一端を担ってきたといえるだろう。今年も都市部を中心に多くのハロウィンイベントが行われる。思い思いのキャラクターに扮した人たちを見て、楽しむのも一興かもしれない。(編集担当:北条かや)