NTTコム、米通信会社バーテラを約510億円で買収

2013年10月28日 19:09

 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は28日、マネージドサービスや仮想化技術に強みを持ち、196カ国・地域においてネットワークサービスやクラウド型マネージドネットワークサービスを提供している米Virtela Technology Services Incorporated(以下、バーテラ社)の株式100%を約5億2500万ドル(約510億円)で取得することについて株主と基本合意に達し、10月28日に株式取得に関する契約を締結したと発表した。

 今後NTT Comは、両社のオペレーション統合によるグローバル一元的なオペレーション体制の推進、サービス統合によるより高度なクラウド型マネージドネットワークサービスの提供、ネットワーク統合によるエリア拡大やスケーラブルな帯域確保などを通じて、グローバルネットワーク事業の一体的提供によるグローバル市場におけるリーダポジションの獲得を目指す。

 今回のバーテラ社買収により、NTT Comはグローバルネットワーク事業の一体的提供の取り組みを2014年度より実施していく。

 まず、バーテラ社の充実したオペレーションツールを用いた顧客満足度の高いグローバル一元的なオペレーション体制を推進するなど、オペレーションの統合を図る。これにより、顧客への迅速で柔軟なサービス提供や効率的な運営体制を目指す。

 また、LANのネットワーク機器(ファイアウォール、WAN高速化装置など)の機能を仮想化する技術を活用したクラウド型マネージドネットワークサービスの拡充などを通じてサービスの統合を図る。これにより、顧客はサービス開始や機能拡張までのリードタイムの短縮、固定費の変動費化、自動化による人為故障の減少と稼働コストの削減などが可能となる。

 さらに、現在160カ国・地域において展開しているグローバルネットワークサービスの提供エリアを196カ国・地域まで拡大するとともに、バックボーンの効率利用などネットワークの統合も図る予定。これにより、世界各国でNTT Comの広帯域・高品質なネットワークサービスを快適に利用できる環境が整う。

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