NTTコム、データセンター事業者の米レイジングワイヤ社を約340億円で買収

2013年10月28日 18:26

 NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は28日、米国のデータセンター事業者であるRagingWire Data Centers(レイジングワイヤ社)の株式の約80%を、約3億5,000万ドル(約340億円)で取得することについて株主と基本合意に達し、10月28日に株式取得に関する契約を締結したと発表した。

 活発なICT産業や、企業のクラウド利用などICT環境のアウトソース拡大を背景に、世界全体の50%以上を占める米国のデータセンター市場は、2010年から2013年にかけて約2倍の成長を遂げている。NTT Comは米国において8都市でデータセンターサービスを提供しているが、既存の提供能力を上回る需要があり、新たに販売可能なスペースが逼迫している状況となっていた。

 今回のレイジングワイヤ社の買収により、NTT Comグループとしての米国で提供可能な高品質データセンターのサーバールーム面積が大幅に拡大され、顧客のクラウド・データセンターサービスへの旺盛な需要にも対応が可能になる。

 具体的には、レイジングワイヤ社が保有する、米西海岸サクラメントの2棟、東海岸バージニア州アッシュバーンの1棟、合計3棟の大規模・高品質データセンターを加え、米国においてNTT Comグループが提供するデータセンターのサーバールーム面積は約20,000m2から約43,000m2へ拡大する。

 また、NTT Comは、レイジングワイヤ社が保有するデータセンターの効率的な設備設計・運用に資する複数の技術特許を活用したマネージメントノウハウを、NTT Comの他のデータセンターへも順次導入していく予定。

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