【中国から探る日本株】北京市が鳥インフル再発生を警告、浙江省では新たな感染者を確認

2013年10月28日 08:15


*08:15JST 【中国から探る日本株】北京市が鳥インフル再発生を警告、浙江省では新たな感染者を確認
中国北京市の疾病予防控制センターはこのほど、気温の低下に伴い、鳥インフルエンザウイルス(H7N9型)への感染例が再び増える可能性があると警告した。地方紙「北京晨報」(25日付)が報じたもので、同センターでは現時点で人から人への十分な感染力はないとみており、大規模な流行には至らないとしているが、散発的な感染例が増えると警戒している。

また、浙江省の衛生当局は23日、嘉興市で67歳の男性が鳥インフルエンザウイルスに感染したと発表した。同省では今月15日に感染者が確認されたばかり。中国で同ウイルスへの感染者が確認されるのは、8月以来、約2カ月ぶりとなる。中国の専門家は、再流行の兆しだとして注意を呼び掛けている。

中国では今年の春、上海市や浙江省、江蘇省などの長江デルタ地域を中心に鳥インフルエンザウイルスへの感染が多発。中国との人の往来の多い台湾でも、感染例が確認されていた。中国当局によると、これまでに感染者は137人に上り、うち45人が死亡している。

こうした報道を受け、中国本土市場では医薬品セクターが注目を集めており、日本でも投資テーマの一つとなりそうだ。また、大気汚染の深刻化とあわせて、マスクや空気清浄機の販売拡大を加速させる要因になるとみられている。《NT》

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