資生堂、ドバイに合弁子会社を設立

2013年10月24日 14:25

 資生堂は24日、グローバルブランド「SHISEIDO」の中東地域への輸入販売を行う新会社「資生堂ミドルイースト」を、現地企業と合弁でアラブ首長国連邦(UAE)のドバイに年内に設立すると発表した。

 新会社はUAEを含む中東7カ国(バーレーン、ヨルダン、クウェート、オマーン、サウジアラビア、カタール)を対象に2014年1月から販売を開始する。出資比率は資生堂側(在仏の資生堂100%子会社であるShiseido International Europe S.A.)が51%、現地企業の「クリエーション アレクサンドル ミヤ パリ社」(以下クリエーション社)が49%。

 中東の7カ国においては、1997年以来、現地代理店であるクリエーション社が欧米と同様のプレステージマーケティングのもと、グローバルブランド「SHISEIDO」を販売してきた。フレグランス(香水)が中心の中東の高級化粧品市場においても資生堂が得意とするスキンケアを中心に存在感を確立し、今日では約140店の店舗で販売している。

 中東地区は、人口規模、富裕層の多さなどから今後とも高い市場性が見込まれるため、資生堂はさらなる市場プレゼンスの向上を目指し、直接投資の検討を重ねてきた。クリエーション社は、スキンケアを中心とした高級化粧品販売のノウハウや小売業との良好な関係を持つ上、アラブ社会の商習慣にも明るく、今後ともパートナーとして合弁会社を設立することで今回合意した。

 中東7カ国での販売は、2013年12月末日までは現在の代理店であるクリエーション社が継続して行い、2014年1月1日以降は新会社「資生堂ミドルイースト」が担う。当初はグローバルブランド「SHISEIDO」の一層の浸透に努め、ビジネス基盤を強化し、将来的には「SHISEIDO」以外のブランドの取り扱いも検討していく。

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