米長期金利の低下 MMF資金の急激な還流が原因か

2013年10月24日 10:28


*10:28JST 米長期金利の低下 MMF資金の急激な還流が原因か
米金利の急低下は、FRBの緩和縮小が大幅に先送りされるとの見方が背景だが、デフォルト回避で、逃避していたMMF資金の急還流が大きな要因と考えられる。危機局面でのMMFからの資金流出は700億ドル規模と伝えられていたが、JPモルガンの調査では、17日だけで260億ドルの資金が還流したと言う。うち80億ドルが短期国債ファンド、90億ドルが国債や政府機関債ファンド、残りがCPや社債に投資するプライムMMFとされる。今週末までにほぼ元に戻ると見られている。緩和縮小先送りに低調な雇用統計で、米金利は上昇し難い状況と思われるが、遅れている経済統計は今後も相次ぐ。10年債は2.5-2.7%水準で落ち着きどころを探すことになると思われる。《MK》

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