東京ガスとパナソニック、世界初のマンション向け家庭用燃料電池を共同開発

2013年10月21日 14:27

 東京ガスとパナソニックは21日、マンション向けの家庭用燃料電池「エネファーム」を共同で開発したと発表した。マンションのパイプシャフト内に燃料電池ユニット、貯湯ユニット、バックアップ熱源機を全て設置できる仕様として製品化したのは世界初となる。なお、東京ガスは同製品を2014年4月1日より発売する。

 同製品は、戸建て住宅に比べてより設置条件に制約があるマンション向けに開発されたもので、機器本体の気密性を高めることなどにより開放廊下側のパイプシャフト内への設置を可能にした。また、マンションの設置基準に対応するため、機器本体をアンカー固定する脚部の強度を向上させることで耐震性を高めるとともに、給排気構成の変更などにより強風時でも運転できるように耐風性を高め、高層階での設置も可能にした。

 同製品は、火力発電所からの電気と都市ガス給湯器からの給湯を行う方式と比べて、定格発電時にCO2排出量を約49%、一次エネルギー消費量を約37%削減できる。モデルケースでの年間光熱費は約3~4万円節約、年間CO2排出量を約1.0トン削減できる。

 東京ガスは同製品を2014年度に500台受注する計画。現時点では、総合地所および東急不動産が、自社供給する分譲マンション(計2物件、456戸)に同製品を採用する考えを示しているという。

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