日産、電力駆動レーシングカー「Nissan ZEOD RC」を日本初公開

2013年10月17日 18:36

 日産自動車とニッサン・モータースポーツ・インターナショナル(ニスモ)は17日、革新的な電力駆動レーシングカー「Nissan ZEOD RC(Zero Emission On Demand Racing Car)」を日本で初めて公開した。

 「Nissan ZEOD RC」は、ル・マン24時間レースの主催者であるACO(西部自動車クラブ)から、革新的な技術を披露するマシンのための特別エントリー枠「ガレージ56」が与えられており、2014年の同レースへの参戦を予定している。日産は、将来的に計画しているLMP1(ルマンプロトタイプ1)クラス参戦を見据えながら、新しい電気自動車技術を開発するためのテスト車両として「Nissan ZEOD RC」を活用していく。

 今年のル・マン24時間レースで発表された展示用のプロトタイプに比べて、今回公開したマシンは新型の冷却インテーク、エアロダイナミクスの変更など大幅な改良を施している。

 「Nissan ZEOD RC」は、ル・マン24時間レースが開催される8.5マイルのサーキット1周を電力だけで走行する初めてのマシンとなる。最高速度は時速300km以上に達する。ドライバーは、電力駆動と小型軽量ターボエンジンによる駆動を切り換えることが可能で、ブレーキ回生によりバッテリーに充電する。

 日産は、これまでにEV「日産リーフ」を世界で8万台以上販売しており、量産電気自動車におけるグローバルリーダーとしての地位を築いている。そして、今回公開した「Nissan ZEOD RC」は、電気自動車でレース界をリードしていくための第一歩となる。

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